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🔰 この記事について
この記事では、
性腺やその他の臓器から分泌されるホルモン
について、
図解を用いてわかりやすく解説しています。
男性の性腺である精巣、
女性の性腺である卵巣から分泌される
性ホルモンを中心に、
について整理します。
さらに、
など、
国家試験や定期試験で押さえておきたい
その他の臓器の内分泌機能についても確認します。

(管理人)
月経周期や排卵などについては、
生殖器の記事で解説しています。
▶️ 月経周期や排卵についてはこちら
※5択クイズは、別記事 に掲載します。
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【内分泌】シリーズのその他の記事はこちら👇
5択クイズ記事(解答・解説付き)
▶️ ホルモンの分類・作用機序・フィードバック
▶️ 視床下部・下垂体ホルモン
▶️ 甲状腺・副甲状腺・膵臓ホルモン
図解つき要点解説記事(チェックリストつき)
▶️ ホルモンの分類と作用機序
▶️ 視床下部ホルモンの役割
▶️ 下垂体前葉ホルモンの種類と作用
▶️ 下垂体後葉ホルモンの作用
▶️ 甲状腺ホルモン・カルシトニン
▶️ 副甲状腺ホルモン(PTH)の作用
▶️ 膵臓ホルモンの種類と作用
▶️ 副腎皮質ホルモンの種類と作用
▶️ 副腎髄質ホルモンの種類と作用
ランダム10問テスト(一問一答&5択)
▶️ ホルモンの分類・作用機序・分泌調節
▶️ 視床下部・下垂体ホルモン
▶️ 甲状腺・副甲状腺・膵臓ホルモン
🩺 学習の進め方
本シリーズは
「5択クイズ編」+「要点解説編」の2本立てです。
📌 おすすめの学習ステップ
- まず 5択クイズ で理解度チェック
- 本記事でわからなかった内容や重要ポイントを整理
- もう一度クイズに挑戦して知識を定着
🎯 こんな人におすすめ
🔍 重要ポイントをチェック|性腺・その他のホルモン
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▶︎ 性腺と性ホルモン
▶︎ 精巣から分泌されるホルモン
▶︎ 卵巣から分泌されるホルモン
▶︎ 心臓から分泌されるホルモン
▶︎ 腎臓から分泌されるホルモン
▶︎ 脂肪組織から分泌されるホルモン
性腺と性ホルモン
- 性腺は、
生殖細胞(精子・卵子)をつくるとともに、
性ホルモンを分泌する器官です。
です。
- 性腺の働きは、
という経路によって調節されています。
- 視床下部から分泌される
GnRH(性腺刺激ホルモン放出ホルモン)
が下垂体前葉を刺激すると、
が分泌されます。
- FSH・LHは性腺に作用し、
性ホルモンの分泌や生殖細胞の形成
を調節します。
▶️ FSH・LH の詳細はこちら

(管理人)
FSH・LHは下垂体前葉から分泌される
性腺刺激ホルモンであり、
性ホルモンではありません。

視床下部から分泌されるGnRHは、
下垂体前葉からのFSH・LHの分泌を促進する。
FSH・LHは精巣・卵巣に作用し、
テストステロン、エストロゲン、プロゲステロンなどの
性ホルモンの分泌を促す。
性ホルモンは通常、視床下部・下垂体前葉に
負のフィードバックを行う。
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- また、性ホルモンは
視床下部や下垂体前葉に作用し、
GnRH・FSH・LHの分泌を抑制します。
(負のフィードバック機構) - また、女性では排卵直前に、
高濃度のエストロゲンにより
例外的に正のフィードバックがみられます。
👇 性ホルモンの分泌調節については、
以下の記事も参照してください。
▶️ 性腺刺激ホルモンの分泌調節
精巣から分泌されるホルモン
- 精巣は陰嚢内に存在する男性の性腺で、
という2つの重要な働きを持っています。
- 精巣には、
などが存在します。

(管理人)
特に重要なのが、
セルトリ細胞とライディッヒ細胞
です。
| 細胞 | 主な刺激 | 主な働き |
|---|---|---|
| ライディッヒ細胞 | LH | テストステロンを分泌 |
| セルトリ細胞 | FSH | 精子形成を支持 |

(管理人)
セルトリ細胞からは、
FSHの分泌を抑制するインヒビン
も分泌されます。
テストステロン
- テストステロンは、
精巣のライディッヒ細胞から分泌される
代表的なアンドロゲン(男性ホルモン)です。 - 下垂体前葉から分泌される
LHによって分泌が促進されます。 - 主な作用には、次のようなものがあります。
| 作用 | 内容 |
|---|---|
| 男性生殖器の発達・機能維持 | 男性生殖器の発達・維持に関与 |
| 男性の二次性徴 | 声変わり、体毛の発達など |
| 精子形成 | FSHとともに精子形成を維持 |
| 蛋白同化作用 | 筋肉量の増加などを促進 |
| 骨への作用 | 骨の成長・骨量の維持に関与 |

下垂体前葉から分泌される黄体形成ホルモン(LH)は、
男性では間質細胞刺激ホルモン(ICSH)とも呼ばれ、
精巣のライディッヒ細胞に作用してテストステロンの分泌を促進する。
テストステロンは、男性生殖器や二次性徴の発達、
精子形成、筋肉や骨の維持などに関与する。
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- テストステロンは、男性生殖器だけでなく、
筋肉や骨など全身に作用します。 - また、テストステロンの一部は
末梢組織で
などに変換されて作用します。
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▶︎ 性腺と性ホルモン
▶︎ 精巣から分泌されるホルモン
▶︎ 卵巣から分泌されるホルモン
▶︎ 心臓から分泌されるホルモン
▶︎ 腎臓から分泌されるホルモン
▶︎ 脂肪組織から分泌されるホルモン
卵巣から分泌されるホルモン
- 卵巣は骨盤腔内に左右一対存在する
女性の性腺です。
- 卵巣では、
が行われています。
- 卵巣から分泌される代表的なホルモンには、
があります。

(管理人)
その他、卵巣からも
インヒビンが分泌され、
下垂体前葉からの
FSH分泌を抑制します。

下垂体前葉から分泌されるFSHは卵胞の発育を促進し、
発育中の卵胞からエストロゲンが分泌される。
LHは排卵を誘発し、黄体形成を促進する。
黄体からは主にプロゲステロンが分泌され、
エストロゲンも分泌される。
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エストロゲン
- エストロゲン(卵胞ホルモン)は、
主に発育中の卵胞から分泌されます。 - また、排卵後は黄体からも分泌されます。
- エストロゲンには、
エストラジオール・エストロン・
エストリオールなどがありますが、
卵巣から分泌される主要なエストロゲンは
エストラジオール(E2)です。
- 主な作用には、
などがあります。
- 特に月経周期では、
エストロゲンによって
子宮内膜の増殖が促進されます。
プロゲステロン
- プロゲステロン(黄体ホルモン)は、
主に排卵後に形成される黄体から
分泌されます。
- 主な作用には、
などがあります。

(管理人)
以下の表で、
エストロゲンとプロゲステロンの違い
をしっかりを確認しておきましょう!
| ホルモン | 主な分泌部位 | 子宮内膜への主な作用 |
|---|---|---|
| エストロゲン | 主に卵胞 | 増殖を促進 |
| プロゲステロン | 主に黄体 | 分泌機能を高め、 着床に適した状態にする |

エストロゲンは、女性生殖器の発達・機能維持、
女性の二次性徴の発現、子宮内膜の増殖促進、骨量の維持などに関与する。
プロゲステロンは、子宮内膜を分泌期へ変化させ、
妊娠の維持や基礎体温の上昇に関与する。
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(管理人)
月経周期に伴う
FSH・LH・エストロゲン・
プロゲステロンの変動については、
生殖器の記事で解説しています。
▶️ 月経周期についてはこちら
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▶︎ 精巣から分泌されるホルモン
▶︎ 卵巣から分泌されるホルモン
▶︎ 心臓から分泌されるホルモン
▶︎ 腎臓から分泌されるホルモン
▶︎ 脂肪組織から分泌されるホルモン
その他の臓器から分泌されるホルモン
- ホルモンを分泌するのは、
いわゆる「内分泌腺」だけではありません。
- 心臓や腎臓、脂肪組織なども、
身体の状態に応じて
ホルモンやホルモン様物質を分泌します。 - 代表的なものをまとめると、
次のようになります。
| 臓器・組織 | 主なホルモン | 主な作用 |
|---|---|---|
| 心臓 | ANP・BNP | Na⁺排泄・利尿、血圧低下 |
| 腎臓 | エリスロポエチン | 赤血球産生促進 |
| 腎臓 | レニン | RAA系を活性化 |
| 脂肪組織 | レプチン | 摂食抑制・エネルギー調節 |

心臓からはANP・BNPが分泌され、
Na⁺排泄や利尿、血管拡張、RAA系の抑制を介して
血圧や循環血液量を低下させる。
腎臓からはエリスロポエチン(EPO)とレニンが分泌され、
EPOは赤血球産生を促進し、レニンはRAA系を活性化して
血圧や循環血液量を上昇させる。
脂肪組織から分泌されるレプチンは視床下部に作用し、
摂食を抑制する。
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心臓から分泌されるホルモン
- 心臓は
血液を送り出すポンプとして働くだけでなく、
ホルモンを分泌する内分泌器官としての働き
も持っています。
- 代表的なのが、
です。
ANP
- ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)は、
主に心房から分泌されます。
- 循環血液量の増加などによって
心房が伸展すると、
ANPの分泌が促進されます。
- ANPには、
などの作用があります。
▶️ RAA系についてはこちら

(管理人)
これらの作用の結果、ANPは、
循環血液量や血圧を低下させる方向
に働きます。
BNP
- BNP(B型ナトリウム利尿ペプチド:旧称 脳性ナトリウム利尿ペプチド)は、
主に心室から分泌されます。
- 心室への圧負荷や容量負荷によって
心筋が伸展すると、BNPの分泌が増加します。
▶️ 圧負荷・容量負荷についてはこちら
- BNPもANPと同様に、
などによって、
心臓への負担を軽減する方向に働きます。
- また、血中の
は、心不全の診断や重症度の評価
などに利用されています。
BNPが心不全でどのように利用されるのか、
臨床的な意味まで確認したい方はこちら👇
腎臓から分泌されるホルモン
- 腎臓は尿をつくるだけでなく、
内分泌器官としても重要です。
▶️ 腎臓についてはこちら
- 腎臓からは、
などが分泌されます。
エリスロポエチン
- エリスロポエチン(EPO)は、
主に腎臓から分泌されるホルモンです。
- 血液中の酸素が不足し、
腎臓が低酸素状態になると、
EPOの分泌が促進されます。
- EPOは骨髄に作用して、
赤血球の産生(赤血球造血)を促進します。
レニン
- レニンは、
腎臓の傍糸球体細胞から分泌されます。
▶️ 腎臓の構造についてはこちら

(管理人)
厳密にはホルモンではなく
蛋白質分解酵素ですが、
血圧や体液量の調節に重要な
内分泌系の一部として働きます。
- レニンの分泌は、
などによって促進されます。
- 分泌されたレニンは、
血漿中のアンギオテンシノーゲンを
アンギオテンシンⅠに変換します。
- その後、アンギオテンシンⅠ
→ アンギオテンシンⅡ
→ アルドステロン分泌促進と反応が進み、
血圧や体液量を増加させる方向に働きます。
- この仕組みを
レニン-アンギオテンシン-アルドステロン系
(RAA系)といいます。
脂肪組織から分泌されるホルモン
- 脂肪組織は、
単にエネルギーを蓄える組織ではなく、
さまざまな生理活性物質を分泌する内分泌器官
としても働いています。 - 脂肪組織からはレプチンが分泌されます。
レプチン
- レプチンは、主に脂肪細胞から分泌される
ペプチドホルモンです。
- レプチンの血中濃度は、
身体に蓄えられている脂肪量を反映し、
エネルギー貯蔵量を脳へ伝える
シグナルとして働きます。 - レプチンは主に視床下部に作用し、
ことで、
エネルギーバランスの維持に関与します。
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▶︎ 性腺と性ホルモン
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▶︎ 心臓から分泌されるホルモン
▶︎ 腎臓から分泌されるホルモン
▶︎ 脂肪組織から分泌されるホルモン
📝 チェックリストで重要ポイントを一気に確認!
□ 性腺
・男性:精巣
・女性:卵巣
□ 性ホルモン
・精巣:主にテストステロン
・卵巣:エストロゲン・プロゲステロン
□ 分泌調節
・視床下部:GnRH
→ 下垂体前葉:性腺刺激ホルモン
→ 性腺:性ホルモン
・通常は負のフィードバックによる調節
・女性では排卵直前に
正のフィードバックがみられる
□ 性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)
・下垂体前葉から分泌されるホルモン
・FSH:卵胞刺激ホルモン
・LH:黄体形成ホルモン
※性ホルモンではないので注意
□ 精巣の構造
・陰嚢内に存在、内部に精細管をもつ
・精細管の間には、
ライディッヒ細胞(間質細胞)が存在
□ テストステロンの分泌
・ライディッヒ細胞から分泌される
・LHにより分泌が促進される
□ テストステロンの主な作用
・男性生殖器の発達・機能維持
・男性の二次性徴
・FSHとともに精子形成を促進
・タンパク同化作用
・筋肉量の増加
・骨の成長・骨量の維持
□ エストロゲン(卵胞ホルモン)
・主に発育中の卵胞から分泌
・排卵後は黄体からも分泌
□ エストロゲンの主な作用
・女性生殖器の発達・機能維持
・女性の二次性徴
・子宮内膜の増殖促進
・骨量の維持
□ プロゲステロン(黄体ホルモン)
・排卵後、主に黄体から分泌
□ プロゲステロンの主な作用
・子宮内膜を分泌期へ
・妊娠維持
・基礎体温の上昇
□ ANP(心房性ナトリウム利尿ペプチド)
・循環血液量の増加などで
主に心房から分泌される
□ BNP(B型ナトリウム利尿ペプチド)
・圧負荷や容量負荷により、
主に心室から分泌される
・心不全の診断・重症度評価に利用
□ ANP・BNPの主な作用
・Na⁺排泄促進
・利尿促進
・血管拡張
・RAA系抑制
→ 血圧・循環血液量の低下
□ エリスロポエチン(EPO)
・低酸素により分泌が促進される
・骨髄に作用し、赤血球産生を促進する
□ レニン
・血圧・循環血液量低下などで分泌促進
・RAA系を活性化
・血圧・循環血液量を上昇させる
□ レプチン
・主に脂肪細胞から分泌される
・視床下部に作用し、摂食を抑制する
・体脂肪量・エネルギー貯蔵量を反映する
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※ 記事作成には正確を期しておりますが、
内容に誤りや改善点がございましたら、
お知らせいただけますと幸いです。
今後の教材作成の
参考にさせていただきます。
📚 参考文献
本記事の作成にあたり、
以下の文献を参考にしています。
- Endotext:Endocrinology of the Testis and Spermatogenesis
NCBI Bookshelfで見る - Endotext:The Normal Menstrual Cycle and the Control of Ovulation
NCBI Bookshelfで見る - StatPearls:Atrial Natriuretic Peptide
NCBI Bookshelfで見る - StatPearls:Physiology, Renin Angiotensin System
NCBI Bookshelfで見る - StatPearls:Erythropoietin Stimulating Agents
NCBI Bookshelfで見る - StatPearls:Physiology, Leptin
NCBI Bookshelfで見る - NICE:Chronic heart failure in adults: diagnosis and management
NCBI Bookshelfで見る
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▶️ 膵臓ホルモンの種類と作用
▶️ 副腎皮質ホルモンの種類と作用
▶️ 副腎髄質ホルモンの種類と作用
✏️ 5択クイズに挑戦!
性腺・その他のホルモン について
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▶️ 視床下部・下垂体ホルモン
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副腎・性腺・その他のホルモンについて
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