【循環器疾患】感染性心内膜炎の出題ポイントを図解で総整理(要点解説)

8章 循環器疾患・呼吸器疾患

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🔰 この記事について

  • 本記事は、感染性心内膜炎 についての
    要点解説記事です(※クイズは別記事)。
  • 感染性心内膜炎の
    概念・原因・病態・症状・診断・治療
    について、要点をまとめています。

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🩺 学習の進め方

本シリーズは
「5択クイズ編」+「要点解説編」 の2本立てです。

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🔍 感染性心内膜炎(Infective Endocarditis:IE)

講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

感染性心内膜炎の勉強を始める前に…
心膜・心筋の構造(位置関係)
を忘れてしまった人は、
先にこちらの記事をチェック👇

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▶ 概念原因病態症状診断治療

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概念

  • 感染性心内膜炎は、
    心臓の内側(心内膜・弁膜・大血管内面)に
    感染が起こる疾患です。
  • 心臓弁に細菌などが付着し、
    疣贅(ゆうぜい:細菌や血栓の塊)
    が形成されます。
  • これが弁を破壊して
    弁膜症心不全 を引き起こす
    ことがあります。
  • 感染は特に僧帽弁大動脈弁
    多くみられます。

原因

  • 歯科治療歯肉炎など、
    口腔内感染から菌が血中に侵入
  • カテーテル治療・人工弁置換術
    などの医療処置
  • 弁膜症先天性心疾患をもつ人
    はリスクが高くなります

➡ 血流中の細菌が弁膜に付着し、
 疣贅を形成して炎症を起こします。

講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

歯科治療抜歯後の発熱といえば、
まず「感染性心内膜炎」
を思い出しましょう。

病態

  • 感染性心内膜炎では、
    次のような病態進展がみられます。
  • 弁膜上に
    疣贅(細菌の塊)が形成される。
  • その一部が剝離して
    血流中を移動する(塞栓源になる)
  • 血管閉塞による
    塞栓症(脳塞栓・心筋梗塞など)
    を起こす
  • 弁破壊によって弁膜症心不全をきたす
感染性心内膜炎の流れを示す図。弁膜上に形成された疣贅が弁破壊や逆流を起こし、剥離すると血流に乗って脳や冠動脈などに塞栓を生じる様子を示す。
図1:感染性心内膜炎の病態
弁膜上に形成された疣贅が、
① 弁を破壊して弁逆流・心不全を引き起こす
② 剥離して血流に乗り、脳や冠動脈などで塞栓症を起こす
Image adapted from Servier Medical Art (https://smart.servier.com), modified by author.
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(管理人)

感染症ですが、実際に問題になるのは
弁破壊による心不全 と 
疣贅による塞栓症 です。

症状

① 感染症状

  • 細菌感染による全身の炎症反応が中心となり、
    以下のような症状が出現します。
主な症状解説
発熱(最も多い)90%以上でみられる。
微熱〜高熱まで幅広い
悪寒・倦怠感・食欲低下全身性炎症による
関節痛・筋肉痛免疫複合体の関与
体重減少慢性化例でみられる

② 末梢血管塞栓・免疫反応による症状

  • 疣贅が剝離して末梢血管を閉塞する、
    または免疫複合体沈着による炎症
    が関与します。
症状名特徴意味・覚え方
オスラー結節指先や手掌の
有痛性結節
免疫複合体
による炎症
ジェーンウェー病変
(Janeway病変)
手掌・足底の
無痛性紅斑
菌塞栓による
微小膿瘍
ロート斑
(Roth斑)
網膜出血に
白い中心部を伴う
眼底出血
の一種
爪下線状出血爪の下の線状出血末梢血管
の塞栓
点状出血四肢や口腔粘膜
に出現
毛細血管炎
や微小塞栓

③ 心臓への影響

  • 感染が弁を破壊して
    弁逆流やうっ血性心不全を起こします。
主な症状原因補足
新しい心雑音弁逆流(弁破壊)約80%に出現
息切れ・浮腫・咳うっ血性心不全僧帽弁・大動脈弁感染
で多い
突然のショック弁穿孔・腱索断裂急激な逆流による
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(管理人)

発熱+新しい心雑音塞栓症状
感染性心内膜炎の重要なキーワード
です。

診断

  • 感染性心内膜炎の診断は、
    臨床症状に加えて
    検査所見を総合的に評価して行います。
検査内容ポイント
血液検査白血球増加、CRP・赤沈上昇炎症所見
聴診新規心雑音弁逆流を疑う
血液培養起因菌の同定3セット採取が原則
心エコー疣贅・弁逆流の確認経食道エコーが高感度
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講師
(管理人)

診断にはDuke基準が用いられ、
血液培養陽性」と
心エコーで疣贅確認
が主要項目です。

治療

  • 抗菌薬長期投与(4〜6週間)が基本です。
  • 重篤で致死率の高い疾患であり、
    弁の破壊や重度心不全では
    外科的弁置換術を検討します。

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感染性心内膜炎(IE)

□概念:弁膜に感染し疣贅を形成
    弁破壊・塞栓を起こす

□原因:歯科治療などによる菌血症
    弁膜症・人工弁は高リスク

□病態:疣贅形成 →
     ① 弁逆流・心不全
     ② 塞栓症(脳など)

□症状:発熱新規心雑音
    Osler(有痛)/Janeway(無痛)

□診断:血液培養陽性
    心エコーで疣贅確認(Duke基準)

□治療:抗菌薬4〜6週静注
    重症例は弁置換術

※ 記事作成には正確を期しておりますが、
  内容に誤りや改善点がございましたら、
  お知らせいただけますと幸いです。
 今後の教材作成の参考に
  させていただきます。

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