【内分泌】副腎皮質ホルモンの種類と作用|コルチゾール・アルドステロンを図解で解説

2章 人体構造・機能論

最初に問題を解きたい方はこちら👇

🔰 この記事について

この記事では、
副腎皮質から分泌されるホルモンについて、
図解を用いてわかりやすく解説しています。

副腎皮質の3つの層と、
それぞれから分泌される
コルチゾール・アルドステロン・副腎アンドロゲン
を中心に、分泌調節や主な作用について整理します。

国家試験や定期試験で押さえておきたいポイントを
コンパクトにまとめました。

※ 5択クイズは 別記事 に掲載しています。

🖊️ この記事で学べる内容

以下の項目について、
重要ポイントをまとめています。

  • 副腎の構造と副腎皮質の3層
  • コルチゾールの分泌調節と作用
  • アルドステロンの分泌調節と作用
  • 副腎アンドロゲンの分泌と作用
  • 副腎皮質ホルモンに関連する主な疾患

🔗 関連記事

【内分泌】シリーズのその他の記事はこちら👇

5択クイズ記事(解答・解説付き)
▶️ ホルモンの分類・作用機序・フィードバック
▶️ 視床下部・下垂体ホルモン
▶️ 甲状腺・副甲状腺・膵臓ホルモン

図解つき要点解説記事(チェックリストつき)
▶️ ホルモンの分類と作用機序
▶️ 視床下部ホルモンの役割
▶️ 下垂体前葉ホルモンの種類と作用
▶️ 下垂体後葉ホルモンの作用
▶️ 甲状腺ホルモン・カルシトニン
▶️ 副甲状腺ホルモン(PTH)の作用
▶️ 膵臓ホルモンの種類と作用

ランダム10問テスト(一問一答&5択)
▶️ ホルモンの分類・作用機序・分泌調節
▶️ 視床下部・下垂体ホルモン
▶️ 甲状腺・副甲状腺・膵臓ホルモン

🩺 学習の進め方

本シリーズは
「5択クイズ編」+「要点解説編」の2本立てです。

📌 おすすめの学習ステップ

  • まず 5択クイズ で理解度チェック
  • 本記事でわからなかった内容や重要ポイントを整理
  • もう一度クイズに挑戦して知識を定着

🎯 こんな人におすすめ

  • 試験前に「内分泌」を効率よく復習したい
  • 副腎皮質ホルモンの作用を整理したい方
  • 5択クイズでわからなかった内容を復習したい方
  • 授業資料として活用できる内容を探している講師の方

🔍 重要ポイントをチェック|副腎皮質ホルモン

重要ポイントだけ復習したい方はこちら👇

🧭  勉強したい項目へジャンプ
▶︎ 副腎と副腎皮質
▶︎ コルチゾール分泌調節作用
▶︎ アルドステロン分泌調節作用
▶︎ 副腎アンドロゲン
▶︎ 副腎皮質ホルモンと疾患

副腎と副腎皮質

  • 副腎は、左右の腎臓の上部に位置する
    内分泌器官です。
  • 副腎は、
  • 外側の副腎皮質
  • 内側の副腎髄質

   から構成されています。

  • 副腎皮質は、さらに外側から
    球状層 → 束状層 → 網状 の3層に分けられ、
    それぞれの層から、
  • 鉱質コルチコイド
  • 糖質コルチコイド
  • 副腎アンドロゲン

  が分泌されます。

副腎皮質の層主に分泌されるホルモン分類
球状層アルドステロン鉱質コルチコイド
束状層コルチゾール糖質コルチコイド
網状層副腎アンドロゲンアンドロゲン
副腎の位置と副腎皮質の3層(球状層・束状層・網状層)、各層から分泌されるアルドステロン・コルチゾール・副腎アンドロゲンを示した図
図1:副腎皮質の3層と分泌されるホルモン
副腎皮質は球状層・束状層・網状層からなり、
それぞれ主にアルドステロン、コルチゾール、副腎アンドロゲンを分泌する。
Created with BioRender.com
講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

副腎皮質から分泌されるホルモンは、
いずれもコレステロールから合成される
ステロイドホルモンです。
▶️ ステロイドホルモンについてはこちら

🧭  勉強したい項目へジャンプ
▶︎ 副腎と副腎皮質
▶︎ コルチゾール分泌調節作用
▶︎ アルドステロン分泌調節作用
▶︎ 副腎アンドロゲン
▶︎ 副腎皮質ホルモンと疾患

コルチゾール

  • コルチゾールは、
    副腎皮質の束状層から分泌される
    代表的な
    糖質コルチコイド(グルココルチコイド)です。
講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

糖質コルチコイドとは、
糖代謝をはじめとする物質代謝
に関与する副腎皮質ホルモンです。

コルチゾールの分泌調節

  • コルチゾールの分泌は、
    主に視床下部-下垂体-副腎皮質系
    によって調節されています。
  • 視床下部から分泌された
    副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン(CRH)は、
    下垂体前葉からの
    副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)の分泌を促進します。
    ▶️ CRH についてはこちら
    ▶️ ACTHについてはこちら
  • ACTHは副腎皮質の束状層に作用し、
    コルチゾールの合成・分泌を促進します。
  • コルチゾールの血中濃度が上昇すると、
    視床下部からのCRH、
    下垂体前葉からのACTHの分泌が抑制されます。
講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

このような調節を
負のフィードバック
(ネガティブ・フィードバック)
といいます。
▶️ 詳しくは、ホルモンの分泌調節

  • また、コルチゾールの分泌には日内変動があり、
    一般に早朝に高く、夜間に低くなります。
  • ストレスにはCRHやACTHの分泌が増加し、
    コルチゾールの分泌が増加します。
コルチゾールの分泌調節を示した図。視床下部からCRH、下垂体前葉からACTHが分泌され、副腎皮質束状層からコルチゾールが分泌される。コルチゾールは視床下部と下垂体前葉に負のフィードバックをかける。ストレス時には分泌が増加し、日内変動により早朝に高く夜間に低い。
図2:コルチゾールの分泌調節
コルチゾールの分泌は、視床下部からのCRH、下垂体前葉からのACTHによって促進される。
分泌されたコルチゾールは、視床下部と下垂体前葉に負のフィードバックをかける。
また、ストレス時には分泌が増加し、日内変動により早朝に高く、夜間に低くなる。
Created with BioRender.com

コルチゾールの作用

  • コルチゾールには、
    主に以下のような作用があります。
  • 糖質代謝に作用する
  • タンパク質代謝に作用する
  • 脂質代謝に作用する
  • 炎症反応・免疫反応を抑制する
  • 骨形成を抑制する
  • 中枢神経系に作用する
  • 過剰時には鉱質コルチコイド作用を示す

糖質代謝に対する作用

  • コルチゾールは、
    肝臓における糖新生を促進します。
  • また、筋肉や脂肪組織などで
    グルコースの取り込み・利用を抑制し、
    血糖値を上昇させます。
  • 一方、肝臓では
    グリコーゲンの合成・貯蔵も促進します。
    ▶️ グリコーゲンについてはこちら
講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

コルチゾールは、
グリコーゲン合成を促進しますが、
全体としては血糖値を上昇させます。

▶️ グリコーゲンと血糖値についてはこちら

タンパク質代謝に対する作用

  • コルチゾールは、
    骨格筋などでタンパク質の分解を促進します。
  • その結果生じたアミノ酸は、
    肝臓での糖新生の材料として利用されます。
  • また、
    タンパク質合成を抑制する方向にも作用します。

脂質代謝に対する作用

  • コルチゾールは、
    脂肪組織における脂肪分解を促進し、
    遊離脂肪酸を増加させます。
  • 一方、コルチゾールの脂肪組織への作用は複雑で、
    慢性的な過剰状態では
    脂肪の再分布内臓脂肪の増加にも関与します。

抗炎症作用・免疫抑制作用

  • コルチゾールには、
    炎症反応免疫反応を抑制する作用があります。
  • この作用を利用して、
    合成糖質コルチコイド
    抗炎症薬免疫抑制薬として
    さまざまな疾患の治療に使用されています。
講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

治療薬として
ステロイド」「ステロイド薬
と呼ばれているものは、
多くの場合、
この糖質コルチコイドを指します。

骨代謝に対する作用

  • コルチゾールは、
    骨芽細胞の働きを抑えるなどして
    骨形成を抑制します。
  • また、腸管からのCa²⁺吸収を抑制するなど、
    Ca²⁺代謝にも影響します。
  • そのため、糖質コルチコイドが
    長期間にわたって過剰になると、
    骨量が減少し、骨粗鬆症の原因となります。

中枢神経系に対する作用

  • コルチゾールは中枢神経系にも作用し、
    気分や認知、睡眠などに影響します。
  • 特にコルチゾールの過剰状態では、
    精神・神経症状がみられることがあります。

過剰時の鉱質コルチコイド作用

  • コルチゾールは、
    鉱質コルチコイド受容体にも結合できます。
  • 通常は腎臓などで
    コルチゾールの作用を抑える仕組みがありますが、
    コルチゾールが過剰になると、
    Na⁺の再吸収やK⁺の排泄を促進する
    鉱質コルチコイド作用が現れることがあります。
  • この作用は、クッシング症候群でみられる
    高血圧の原因の一つとなります。
コルチゾールの主な作用を示した図。糖新生促進と末梢での糖利用低下による血糖値上昇、肝グリコーゲン合成・貯蔵促進、タンパク質分解、脂肪分解、抗炎症・免疫抑制、骨形成と腸でのCa²⁺吸収の低下、中枢神経系への作用を示す。また、慢性的な過剰では脂肪再分布、骨量低下、鉱質コルチコイド様作用による血圧上昇などがみられる。
図3:コルチゾールの主な作用
コルチゾールは糖質・タンパク質・脂質代謝に作用するほか、
炎症反応や免疫反応の抑制、骨代謝や中枢神経系の調節など、
全身にさまざまな作用を示す。
慢性的な過剰では、骨粗鬆症や高血圧などを引き起こすことがある。
Created with BioRender.com

🧭  勉強したい項目へジャンプ
▶︎ 副腎と副腎皮質
▶︎ コルチゾール分泌調節作用
▶︎ アルドステロン分泌調節作用
▶︎ 副腎アンドロゲン
▶︎ 副腎皮質ホルモンと疾患

アルドステロン

  • アルドステロンは、
    副腎皮質の球状層から分泌される
    代表的な
    鉱質コルチコイド(ミネラルコルチコイド)です。
講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

鉱質コルチコイドは、
Na⁺やK⁺などの電解質代謝に関与する
副腎皮質ホルモンです。
「電解質コルチコイド」
と呼ばれることもあります。

アルドステロンの分泌調節

  • アルドステロンの分泌は、主に
  • レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)
  • 血中K⁺濃度

   によって調節されています。

RAA系による調節

  • RAA系は、
    血圧や循環血液量が低下したときなどに働き、
    血圧や体液量を回復させるための調節機構です。
  • 血圧や循環血液量が低下すると、
    腎臓への血流も低下します。
  • すると、腎臓の傍糸球体細胞から
    レニンの分泌が促進されます。
  • レニンは、
    肝臓でつくられるアンジオテンシノーゲンに作用して、
    アンジオテンシンⅠを生成します。
  • アンジオテンシンⅠは、
    アンジオテンシン変換酵素(ACE)によって
    アンジオテンシンⅡに変換されます。
  • アンジオテンシンⅡには、
    主に次のような作用があります。
  • 血管を収縮させる
  • 副腎皮質の球状層を刺激する
  • アルドステロンの分泌を促進する
  • 分泌されたアルドステロンは腎臓に作用し、
    Na⁺の再吸収を促進します。
  • Na⁺の再吸収に伴って水分が体内に保持されるため、
    循環血液量が増加し、血圧が上昇します。
アルドステロンの分泌調節と主な作用を示した図。血圧低下や循環血液量低下により腎臓の傍糸球体細胞からレニン分泌が促進され、アンジオテンシノーゲンからアンジオテンシンI、ACEを介してアンジオテンシンIIが生成され、副腎皮質球状層からのアルドステロン分泌が促進される。また、血中K⁺濃度上昇もアルドステロン分泌を促進する。アルドステロンは遠位尿細管・集合管に作用し、Na⁺再吸収、K⁺排泄、水分保持を促進して、循環血液量と血圧を上昇させる。
図4:アルドステロンの分泌調節と主な作用
アルドステロンの分泌は、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAA系)
および血中K⁺濃度によって調節される。
分泌されたアルドステロンは、腎臓の遠位尿細管・集合管に作用し、
Na⁺再吸収とK⁺排泄を促進することで、水分保持、循環血液量増加、血圧上昇につながる。
Created with BioRender.com

血中K⁺濃度による分泌調節

  • アルドステロンの分泌は、RAA系だけでなく
    血中K⁺濃度によっても調節されています。
  • 血中K⁺濃度が上昇すると、
    副腎皮質の球状層が直接刺激され、
    アルドステロンの分泌が促進されます。
  • 分泌されたアルドステロンによって、
    腎臓からのK⁺排泄が促進され、
    血中K⁺濃度を低下させる方向に働きます。

アルドステロンの作用

  • アルドステロンは主に
    腎臓の遠位尿細管~集合管に作用します。
  • 主な作用は、
  • Na⁺の再吸収を促進
  • K⁺の排泄を促進

  することです。

  • Na⁺の再吸収が促進されると、
    それに伴って水分が体内に保持されるため、
    循環血液量の増加 → 血圧上昇
    につながります。

🧭  勉強したい項目へジャンプ
▶︎ 副腎と副腎皮質
▶︎ コルチゾール分泌調節作用
▶︎ アルドステロン分泌調節作用
▶︎ 副腎アンドロゲン
▶︎ 副腎皮質ホルモンと疾患

副腎アンドロゲン

  • 副腎アンドロゲンは、
    主に副腎皮質の網状層から分泌されます。
講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

アンドロゲンとは、
いわゆる男性ホルモンの総称です。
代表的なアンドロゲンには、
テストステロン
DHT(ジヒドロテストステロン)
などがあります。

  • 主な副腎アンドロゲンには、
  • DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)
  • DHEA-S(デヒドロエピアンドロステロン硫酸)
  • アンドロステンジオン

    などがあります。

  • これらの副腎アンドロゲンは、
    テストステロンなどと比べて
    男性ホルモン作用(アンドロゲン作用)が弱い
    という特徴があります。
  • 一方で、副腎アンドロゲンは性腺や末梢組織で、
    より作用の強い性ステロイドに変換されます。
  • たとえば、DHEAやアンドロステンジオンは、
    テストステロンなどのアンドロゲン
    エストロゲンの前駆体となります。
  • 副腎アンドロゲンは
    男性・女性のどちらにも存在し、
    その分泌は主にACTHの影響を受けます。
  • 特に、思春期前後にみられる
    陰毛・腋毛の発育などに関与します。
  • 女性では、副腎由来のアンドロゲンが
    陰毛・腋毛の維持にも重要です。

🧭  勉強したい項目へジャンプ
▶︎ 副腎と副腎皮質
▶︎ コルチゾール分泌調節作用
▶︎ アルドステロン分泌調節作用
▶︎ 副腎アンドロゲン
▶︎ 副腎皮質ホルモンと疾患

副腎皮質ホルモンと疾患

  • 副腎皮質ホルモンの分泌異常は、
    さまざまな疾患につながります。

クッシング症候群

  • クッシング症候群は、コルチゾールの作用が
    慢性的に過剰となった状態です。
  • 主な症状・所見には、
  • 中心性肥満
  • 満月様顔貌(ムーンフェイス)
  • 高血糖
  • 高血圧
  • 骨粗鬆症
  • 皮膚菲薄化・赤紫色皮膚線条

   などがあります。

  • また、クッシング症候群は、
    内因性のコルチゾール過剰だけでなく、
    治療目的の糖質コルチコイド
    過剰・長期に使用した場合にも生じます。
講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

クッシング症候群は、コルチゾール作用が
過剰となった状態の総称です。
そのうち、
下垂体のACTH産生腫瘍によって
起こるものを「クッシング病」といいます。

▶️ 詳しくは、副腎皮質刺激ホルモン(ATCH)

原発性アルドステロン症

  • 原発性アルドステロン症は、
    副腎からアルドステロンが
    自律的に過剰分泌される疾患です。
  • アルドステロン作用が過剰になることで、
  • Na⁺再吸収↑→ 循環血液量↑→ 高血圧
  • K⁺排泄↑→ 低K⁺血症

     などをきたすことがあります。

原発性副腎皮質機能低下症(アジソン病)

  • 原発性副腎皮質機能低下症(アジソン病)では、
    副腎皮質の機能低下により、
    コルチゾールやアルドステロンの分泌が低下します。
  • その結果、
  • コルチゾール低下
    → 倦怠感・低血糖など
  • アルドステロン低下
    → 低血圧・低Na⁺血症・高K⁺血症

    などがみられます。

  • また、コルチゾール低下によって
    負のフィードバックが弱くなり、
    ACTHが増加するため、皮膚や粘膜の色素沈着
    がみられることがあります。

▶️ 副腎皮質刺激ホルモン(ATCH)についてはこちら

※ 各疾患の詳細は、臨床医学の内分泌疾患で解説します。

🧭  勉強したい項目へジャンプ
▶︎ 副腎と副腎皮質
▶︎ コルチゾール分泌調節作用
▶︎ アルドステロン分泌調節作用
▶︎ 副腎アンドロゲン
▶︎ 副腎皮質ホルモンと疾患

📝 チェックリストで重要ポイントを一気に確認!

副腎皮質

□ 構造
  ・外側から球状層 → 束状層 → 網状層
 の3層構造

□ 主なホルモン
 ※すべてステロイドホルモン
 ・球状層 → 鉱質コルチコイド
      (主にアルドステロン
 ・束状層 → 糖質コルチコイド
      (主にコルチゾール
 ・網状層 → 副腎アンドロゲン

コルチゾール

□ 分泌部位:副腎皮質の束状層

□ 分類
 ・代表的な糖質(グルコ)コルチコイド
 ・糖質・タンパク質・脂質代謝などに作用

□ 分泌調節
 ・視床下部:CRH
  → 下垂体前葉:ACTH 分泌↑
  → 副腎皮質:コルチゾール 分泌
 ・コルチゾール血中濃度
  → CRH・ACTH分泌(負のフィードバック)

□ 分泌の特徴
 ・日内変動:早朝に高く、夜間に低い
 ・ストレス時:分泌↑

□ 糖質代謝への作用
 ・糖新生↑・末梢での糖利用↓
  → 血糖値↑
 ・肝グリコーゲン合成・貯蔵↑

□ タンパク質・脂質代謝への作用
 ・タンパク質分解↑
  → アミノ酸を糖新生に利用
 ・脂肪分解↑
  → 遊離脂肪酸↑

□ 抗炎症・免疫抑制作用
 ・炎症反応↓・免疫反応↓
 ・合成糖質コルチコイド
  → ステロイド薬として利用

□ 骨代謝への作用
 ・骨形成↓
 ・腸でのCa²⁺吸収↓
 ・長期的な過剰
  → 骨量↓・骨粗鬆症リスク↑

□ その他の作用
 ・中枢神経系への作用
 ・鉱質コルチコイド作用(過剰時)

アルドステロン

□ 分泌部位:副腎皮質の球状層

□ 分類
 ・代表的な鉱質(ミネラル)コルチコイド
 ・Na⁺・K⁺などの電解質
  水分の調節に関与

□ 分泌調節
 ・主にRAA系血中K⁺濃度で調節
 ・血圧・循環血液量↓
  → レニン分泌↑
  → アンジオテンシノーゲンから
    アンジオテンシンⅠを生成
  → ACEによりアンジオテンシンⅡに変換
  → アルドステロン分泌↑     
 ・血中K⁺濃度↑
  → アルドステロン分泌↑

□ 主な作用
 ・主に遠位尿細管・集合管に作用
 ・Na⁺再吸収
 ・K⁺排泄
 ・水分保持↑

  → 循環血液量↑・血圧↑

副腎アンドロゲン

□ 分泌部位:主に副腎皮質の網状層

□ 分類
 ・いわゆる男性ホルモンの総称

□ 主なホルモン
 ・DHEA
 ・DHEA-S
 ・アンドロステンジオン

□ 特徴
 ・男性ホルモン作用は比較的弱い
 ・末梢組織などで、より作用の強い
  性ステロイドに変換される
 ・男女ともに分泌される

□ 分泌調節・作用
 ・主にACTHの影響を受ける
 ・陰毛・腋毛の発育などに関与

副腎皮質ホルモンと疾患

□ クッシング症候群
 ・コルチゾール作用の慢性的な過剰
 ・中心性肥満・満月様顔貌・高血糖・高血圧など
 ・下垂体ACTH産生腫瘍によるもの
  → クッシング病

□ 原発性アルドステロン症
 ・アルドステロン分泌↑
 ・高血圧・低K⁺血症など

□ アジソン病
 ・コルチゾール・アルドステロン分泌↓
 ・低血圧・低Na⁺血症・高K⁺血症など
 ・コルチゾール↓ → ACTH↑
  → 皮膚・粘膜の色素沈着

🧭  勉強したい項目へジャンプ
▶︎ 副腎と副腎皮質
▶︎ コルチゾール分泌調節作用
▶︎ アルドステロン分泌調節作用
▶︎ 副腎アンドロゲン
▶︎ 副腎皮質ホルモンと疾患

※ 記事作成には正確を期しておりますが、
 内容に誤りや改善点がございましたら、
 お知らせいただけますと幸いです。
 今後の教材作成の
 参考にさせていただきます。

🔗 関連記事

【内分泌】シリーズの
その他の要点解説記事はこちら👇

図解つき要点解説記事(チェックリストつき)
▶️ ホルモンの分類と作用機序
▶️ 視床下部ホルモンの役割
▶️ 下垂体前葉ホルモンの種類と作用
▶️ 下垂体後葉ホルモンの作用
▶️ 甲状腺ホルモンとカルシトニン
▶️ 副甲状腺ホルモン(PTH)の作用
▶️ 膵臓ホルモンの種類と作用

✏️ 5択クイズに挑戦!

副腎皮質ホルモン について
以下の記事で理解度を確認できます👇

【内分泌】シリーズの
その他の5択クイズ記事はこちら👇

5択クイズ記事(解答・解説・PDFつき)
▶️ ホルモンの分類・作用機序・フィードバック
▶️ 視床下部・下垂体ホルモン
▶️ 甲状腺・副甲状腺・膵臓ホルモン

🏆 一問一答形式のランダムテスト

副腎・性腺・その他のホルモンについて
一問一答形式でランダムに10問出題される
テストを用意しました!

準備中

【内分泌】シリーズの
その他のランダムテストはこちら👇

ランダム10問テスト(一問一答)
▶️ ホルモンの分類・作用機序・分泌調節
▶️ 視床下部・下垂体ホルモン
▶️ 甲状腺・副甲状腺・膵臓ホルモン

📚 人体構造・機能論のその他の記事

以下のまとめ記事から、
その他の記事を確認できます👇

コメント

タイトルとURLをコピーしました