【食中毒】感染型細菌性食中毒を図解で解説|代表的な原因菌と特徴まとめ

4章 感染症

最初に問題を解きたい方はこちら👇

🔰 この記事について

この記事では、
細菌性食中毒(感染型)について、
図解を用いてわかりやすく解説しています。

そんな方に向けて、
試験でよく問われるポイント
を中心にまとめました。

短時間で復習できる内容となっていますので、
定期試験や国家試験対策にぜひ活用してください。

※ 5択クイズは 別記事 に掲載しています。

🎯 この記事で学べること

以下の 感染型の食中毒・感染症 について、
簡単にまとめています。

  • サルモネラ食中毒
  • カンピロバクター
  • コレラ
  • 細菌性赤痢
  • 腸チフス・パラチフス
  • 腸炎ビブリオ
  • 腸管出血性大腸菌(O157)
  • ウェルシュ菌食中毒

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▶️ 食中毒の分類|感染型・毒素型・ウイルス性
▶️ 毒素型細菌性食中毒(準備中)
▶️ ウイルス性食中毒(準備中)

🩺 学習の進め方

本シリーズは
「5択クイズ編」+「要点解説編」 の2本立てです。

📌 おすすめの学習ステップ

  • まず クイズ で理解度チェック
  • 本記事で知識を整理
  • もう一度クイズに挑戦して知識を定着

🎯 こんな人におすすめ

  • 試験前に効率よく復習したい方
  • 重要ポイントを短時間で整理したい方
  • クイズに挑戦する前に基礎を固めたい方
  • 授業資料として活用できる内容を探している講師の方

📚 感染型細菌性食中毒の特徴と原因菌

  • 細菌性食中毒は、
    感染型毒素型に分類されます。
  • また、感染型の細菌性食中毒は、
    感染侵入型生体内毒素型
    に分類されます。
  • 詳細は、以下の記事を参照してください。
    ▶️ 食中毒の分類を図解で解説
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この記事では、
感染型細菌性食中毒の特徴と
代表的な原因菌について整理します。

重要ポイントだけ復習したい方はこちら👇

🧭  勉強したい項目 へジャンプ
▶︎ 感染侵入型
  サルモネラカンピロバクター
  コレラ赤痢チフス
▶︎ 生体内毒素型
  腸炎ビブリオO157ウェルシュ菌
▶︎ 感染型のまとめ(図)

感染侵入型

  • 感染侵入型の食中毒は、
    摂取した細菌が腸管内で増殖し、
    腸粘膜へ侵入・障害することで発症します。
  • そのため、
    発熱を伴うことが多いのが特徴です。

サルモネラ食中毒

  • チフス菌・パラチフス菌以外の
    一般的なサルモネラ属菌による感染症は、
    人獣共通感染症(人畜共通感染症)
    として知られています。

主な感染源

  • 加熱不十分な食肉や鶏卵
  • カメなどのペットの糞便

主な症状

  • 一般的な食中毒症状が出現します。
  1. 腹痛
  2. 発熱
  3. 下痢
  4. 嘔吐

治療・予後

  • 多くは自然に軽快するため、
    治療は水分補給などの対症療法
    が中心となります。

カンピロバクター食中毒

  • カンピロバクター食中毒は、
    日本で発生する細菌性食中毒の中でも
    発生頻度が高い食中毒です。

主な感染源

  • 加熱不十分な食肉(特に鶏肉)
  • 家畜や野生動物の糞便で汚染された食品や水

主な特徴

  • 潜伏期が比較的長い(2〜7日)
  • 少ない菌量でも感染が成立する

主な症状

  • 腹痛
  • 下痢
  • 発熱
  • 嘔吐
  • 多くは1週間程度で自然に軽快します。

合併症

  • 感染から数週間後に、
    末梢神経障害であるギラン・バレー症候群
    を発症することがあります。

コレラ

  • コレラは、
    グラム陰性桿菌であるコレラ菌による
    3類感染症です。
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コレラ菌は、
細菌学者コッホによって発見されました。

  • 日本国内での発症はまれで、
    東南アジアなどの流行地域で感染する
    旅行者下痢症としてみられることがあります。

主な感染源

  • コレラ菌に汚染された飲料水や食品

主な特徴

  • 腸管内でコレラ毒素を産生する
    → 生体内毒素型
  • 発熱を伴わないことが多い

主な症状

  • 米のとぎ汁様下痢
    → 白濁した水様性の下痢
  • 脱水
  • コレラ様顔貌
    → 重度の脱水により眼窩が落ち込み、
     頬がくぼんだ状態

治療・予防

  • 重度の脱水を起こすため、
    輸液などによる脱水補正が重要です。

細菌性赤痢

  • 細菌性赤痢は、
    グラム陰性桿菌である赤痢菌による感染症です。
  • 感染症法では、
    3類感染症 に分類されています。
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赤痢菌は、
志賀潔により発見されました。

主な感染源

  • 赤痢菌に汚染された食品や飲料水
  • 感染者との接触

主な症状

  • しぶり腹(テネスムス)
    → 便意があるのに排便できない状態
  • 膿粘血便
    → 粘液や血液を含む下痢便
  • 発熱
  • 腹痛

腸チフス・パラチフス

  • 腸チフス・パラチフスは、
    それぞれ腸チフス菌・パラチフス菌
    による感染症です。
  • 感染症法では、
    3類感染症に分類されています。
  • いずれも
    サルモネラ属のグラム陰性桿菌です。

主な感染源

  • ヒトの糞便で汚染された飲料水や食品
  • 保菌者が調理した食品
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腸チフス菌・パラチフス菌は、
サルモネラ属菌ですが、
一般的なサルモネラ食中毒とは異なり
ヒトだけに感染します。

主な特徴

  • 日本での発症はまれ
  • 輸入感染症としてみられることが多い
  • 潜伏期間が比較的長い(約1〜2週間)

主な症状・所見

  • 比較的徐脈
    → 発熱の割に脈拍数の増加が少ない
  • バラ疹
    → 胸腹部にみられる淡紅色の発疹
  • 肝脾腫
  • 稽留熱
    → 高熱が持続する特徴的な熱型
  • 白血球減少
  • 熱型とは、
    発熱時の特徴的な変動パターンで、
    以下の4種類があります。
熱型特徴疾患例
稽留熱高熱が持続し、日内変動が1℃以内腸チフス、肺炎
弛張熱高熱が持続し、日内変動が1℃以上敗血症、膠原病
間欠熱発熱と平熱を短期間で繰り返すマラリア
波状熱発熱期と無熱期を
数日〜数週間単位で繰り返す
ブルセラ症

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▶︎ 感染侵入型
  サルモネラカンピロバクター
  コレラ赤痢チフス
▶︎ 生体内毒素型
  腸炎ビブリオO157ウェルシュ菌
▶︎ 感染型のまとめ(図)

生体内毒素型(感染毒素型)

  • 生体内毒素型の食中毒は、
    摂取した細菌が腸管内で増殖し、
    毒素を産生することで発症します。
  • 感染侵入型のように
    細菌そのものが腸粘膜へ侵入するのではなく、
    細菌が産生した毒素によって
    症状が引き起こされるのが特徴です。

腸炎ビブリオ食中毒

  • 腸炎ビブリオ食中毒は、
    グラム陰性桿菌である
    腸炎ビブリオによる食中毒です。

主な感染源

  • 魚介類の生食
  • 刺身や寿司などの海産食品
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腸炎ビブリオは好塩菌であり、
海水中に生息しています。

そのため、
魚介類の生食による感染
が多くみられます。

主な特徴

  • 腸管内で毒素を産生する
  • 夏季に発生しやすい
  • 好塩菌である

主な症状

  • 腹痛
  • 下痢
  • 嘔吐
  • 発熱
  • 多くは数日で自然に軽快します。

治療・予後

  • 治療は水分補給などの
    対症療法が中心となります。

腸管出血性大腸菌(O157)

  • 腸管出血性大腸菌(O157)は、
    病原性大腸菌の一種による食中毒です。
  • 感染症法では、
    3類感染症に分類されています。

主な感染源

  • 加熱不十分な牛肉
  • 汚染された食品や飲料水
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O157は、
少ない菌量でも感染が成立します。

そのため、
集団感染を起こすことがあります。

主な特徴

  • 腸管内でベロ毒素を産生する
  • 少ない菌量でも感染する
  • 出血性大腸炎を起こす

主な症状

  • 激しい腹痛
  • 水様性下痢
  • 血便
  • 発熱

合併症

  • ベロ毒素により、
    溶血性尿毒症症候群(HUS)
    を発症することがあります。
  • HUSでは、以下の3主徴がみられます。
  • 溶血性貧血
  • 血小板減少
  • 急性腎障害

治療・予後

  • 治療は水分補給などの
    対症療法が中心となります。

ウェルシュ菌食中毒

  • ウェルシュ菌は、
    土壌ヒトの腸管内など、
    自然界に広く存在する細菌です。
  • グラム陽性嫌気性有芽胞桿菌であり、
    クロストリジウム属に分類されます。

主な感染源

  • カレーやシチューなどの煮込み料理
  • 大量調理後に長時間保存された食品
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ウェルシュ菌は
芽胞を形成するため、
加熱後も生き残ることがあります。

  • 芽胞は、
    細菌にとって不都合な環境になった時に
    菌の内部に形成される
    耐久性の高い構造物です。
  • 熱や乾燥、消毒薬などに強く、
    長期間生存することができます。
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芽胞を形成する細菌(有芽胞菌)は
それほど多くありません。

医療系試験では、
クロストリジウム属の菌が重要です。

  • クロストリジウム属の菌は、
    以下のような特徴を持ちます。
  • グラム陽性
  • 嫌気性菌
  • 有芽胞桿菌

代表的な菌

  • ボツリヌス菌
  • 破傷風菌
  • ウェルシュ菌

主な特徴

  • 腸管内で増殖する
  • 芽胞形成時にエンテロトキシンを産生する
    → エンテロトキシンは腸管に作用し、
     下痢や腹痛を引き起こします。
  • 集団発生を起こしやすい
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entero- :腸

toxin :毒素 なので、
enterotoxin(エンテロトキシン)
= 腸管毒素 という意味になります。

主な症状

  • 腹痛
  • 下痢
  • 腹部膨満感
  • 発熱や嘔吐は比較的少ないとされています。

治療・予後

  • 多くは1〜2日で自然に軽快し、
    治療は水分補給などの
    対症療法が中心となります。

感染型細菌性食中毒のまとめ

感染型細菌性食中毒の分類図。感染侵入型にはサルモネラ、カンピロバクター、コレラ、細菌性赤痢、腸チフス・パラチフスを、生体内毒素型には腸炎ビブリオ、腸管出血性大腸菌(O157)、ウェルシュ菌を配置し、それぞれの重要キーワードをまとめている。
図1:感染型細菌性食中毒の代表疾患と重要キーワード

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▶︎ 感染侵入型
▶︎ サルモネラ|▶︎ カンピロバクター
▶︎ コレラ|▶︎ 赤痢|▶︎ チフス
▶︎ 生体内毒素型
▶︎ 腸炎ビブリオ|▶︎ O157|▶︎ ウェルシュ菌
▶︎ 感染型のまとめ(図)

📝 チェックリストで重要ポイントを一気に確認!

感染侵入型食中毒

サルモネラ食中毒

人獣共通感染症

□ 加熱不十分な食肉・鶏卵が感染源

カンピロバクター食中毒

□ 加熱不十分な鶏肉が感染源

□ 潜伏期が長い(2〜7日)

少ない菌量で感染

ギラン・バレー症候群の合併

コレラ

3類感染症

米のとぎ汁様下痢 → 重度の脱水
□ 腸管内でコレラ毒素を産生
□ 発熱・腹痛は少ない

細菌性赤痢

3類感染症

しぶり腹(テネスムス)
膿粘血便
□ 志賀潔が赤痢菌を発見

腸チフス・パラチフス

3類感染症

ヒトだけに感染
□ 比較的徐脈・バラ疹・肝脾腫
□ 稽留熱
□ 白血球減少

生体内毒素型

腸炎ビブリオ食中毒

好塩菌(海水中に生息)

魚介類の生食
夏季に好発

腸管出血性大腸菌(O157)

3類感染症

□ 加熱不十分な牛肉
少ない菌量で感染成立 → 集団感染
ベロ毒素を産生
溶血性尿毒症症候群(HUS)の合併
  → 溶血性貧血・血小板減少・急性腎障害

ウェルシュ菌食中毒

芽胞形成菌

エンテロトキシンを産生
煮込み料理が感染源
□ 集団発生のリスク

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▶︎ 生体内毒素型
▶︎ 腸炎ビブリオ|▶︎ O157|▶︎ ウェルシュ菌
▶︎ 感染型のまとめ(図)

※ 記事作成には正確を期しておりますが、
 内容に誤りや改善点がございましたら、
 お知らせいただけますと幸いです。
 今後の教材作成の
 参考にさせていただきます。

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