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👉 【呼吸器疾患】5択クイズで学ぶ!慢性下気道疾患(COPD・気管支喘息など)
🔰 この記事について
- 本記事は、慢性閉塞性肺疾患(COPD) についての要点解説記事です(※クイズは別記事)。
- 基礎から整理して学びたい方は、この要点解説から読み進めてください。
🖊️ この記事で学べる内容
以下の内容について、特徴や違いのポイントをまとめています。
🩺 学習の進め方
この 慢性下気道疾患 シリーズは、
「5択クイズ編」と「要点解説編」 の2本立てになっています。
おすすめの使い方👇
- 最初に 5択クイズ に挑戦して理解度チェック
- できなかった部分を、要点解説記事(本記事) でしっかり整理
- 最後にもう一度クイズを解いて、知識を定着
💡 学習のポイント
🔍 出題ポイントのまとめ|慢性閉塞性肺疾患(COPD)
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▶ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
▶︎ CO2ナルコーシス
▶︎ 肺気腫優位型COPD(気腫型)
▶︎ 慢性気管支炎優位型COPD(非気腫型)
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慢性閉塞性肺疾患(COPD)
概念
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD:Chronic Obstructive Pulmonary Disease)とは、
長期の有害物質曝露(主に喫煙)によって生じる慢性炎症を背景に、
不可逆的な気流閉塞を呈する疾患概念です。
- COPDでは、以下の2つの病態が、様々な割合で混在しています。
- これらの病態の優位性により、以下の2つの病型が存在します。

COPDは、長期の喫煙などを背景に発症し、
肺気腫性変化と慢性気管支炎性変化が
さまざまな割合で混在することで、
不可逆的な気流閉塞をきたす疾患概念である。
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(管理人)
肺気腫と慢性気管支炎は、
かつては独立した疾患として扱われていましたが、
現在ではCOPDを構成する病態としてまとめて理解されます。
原因
- COPDの最大の原因は 長期にわたる喫煙 であり、
患者の 90%以上が喫煙歴を有する とされています。 - 受動喫煙や大気汚染、職業性粉塵なども原因となることがあります。
好発
- 高齢の男性、長期喫煙者に好発します。
症状
- 代表的な症状は、
- 特に初期には安静時症状が乏しく、階段昇降や歩行時の息切れ から自覚されることが多いのが特徴です。
- 病態が進行すると換気障害が高度となり、重症例では二酸化炭素が体内に蓄積して、
CO₂ナルコーシスをきたすことがあります。
診断
- COPDの診断には 呼吸機能検査(スパイロメトリー)が必須 であり、
👉 1秒率や換気障害の分類については、
呼吸機能検査(スパイロメトリー)と換気障害 の解説記事 をチェック。

(管理人)
気管支喘息では、気管支拡張薬吸入後に1秒率が改善しますが、
COPDでは吸入後も1秒率は正常化しません。
治療
- COPDの治療は、単一の治療ではなく包括的管理 が基本です。
- 以下のような治療法を組み合わせて行います。
- 病状が進行した場合には、在宅酸素療法(HOT)が導入されることもあります。
- 在宅酸素療法(HOT:Home Oxygen Therapy)とは、慢性的な低酸素血症を認めるCOPD患者に対して、自宅で酸素吸入を行う治療法です。
- 主に酸素濃縮器を用いて酸素を供給し、鼻カニューラを通して吸入します。
- 外出時には携帯用の酸素ボンベを併用することもあります。
- 低酸素状態を改善することで、呼吸困難の軽減や生活の質の向上、生命予後の改善が期待されます。
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▶ 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
▶︎ CO2ナルコーシス
▶︎ 肺気腫優位型COPD(気腫型)
▶︎ 慢性気管支炎優位型COPD(非気腫型)
CO2ナルコーシス
- CO₂ナルコーシスとは、体内に二酸化炭素(CO₂)が蓄積することで、呼吸性アシドーシスや意識障害をきたす状態です。
- COPDでは慢性的にCO₂が高値となるため、本来CO₂上昇に反応する中枢化学受容体(延髄)の反応性が低下しています。
- その結果、低酸素に反応する末梢化学受容体を介した呼吸調節が相対的に重要となります。
👉正常な呼吸調節や化学受容体については、
呼吸器系の構造・呼吸運動・呼吸調節の基礎 を参照してください。

正常ではCO₂上昇が主要な呼吸刺激ですが、
COPDでは中枢のCO₂反応性が低下し、
低酸素刺激が主となる。
- このように、COPDでは低酸素刺激によって呼吸が維持されているため、この状態で高濃度の酸素を投与すると、低酸素刺激が消失し、呼吸が抑制されます。
- その結果、CO₂がさらに蓄積してCO₂ナルコーシスを引き起こします。

COPDなどの呼吸不全患者では、低酸素刺激により呼吸が維持されている。
このような状態で高濃度酸素投与を行うと呼吸刺激が低下し、
換気が抑制されることでCO₂が蓄積し、CO₂ナルコーシスをきたす。
※ CO₂ナルコーシスは「酸素そのものが有害」なのではなく、
低酸素刺激が消失することで換気が低下することが本質です。
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▶︎ 肺気腫優位型COPD(気腫型)
▶︎ 慢性気管支炎優位型COPD(非気腫型)
肺気腫優位型COPD(気腫型)
概念
- 肺気腫優位型(気腫型)COPDとは、肺胞壁の破壊によって肺胞同士が融合し、肺が過膨張した状態が主体となる病態です。
- 肺胞壁が破壊されることで、本来の小さな肺胞構造が失われ、気腫性嚢胞が形成されます。
病態
- 肺気腫では、肺胞壁の破壊により肺の弾力性(弾性収縮力)が低下し、肺は伸びやすくなるため、肺コンプライアンスは上昇します。
- その結果、呼気時に空気を十分に排出できない状態となります。
- これにより、残気量の増加や肺の過膨張が生じます。
- また、肺胞壁の破壊に伴って周囲の毛細血管との接触面積が減少するため、ガス交換効率が低下し、低酸素血症となります。

肺胞壁の破壊により弾性収縮力が低下し、
空気の排出障害と残気量増加をきたす。
同時にガス交換面積が減少し、低酸素血症を生じる。
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(管理人)
肺コンプライアンスとは、“肺の膨らみやすさ”のことです。
肺気腫では肺は膨らみやすくなりますが、縮む力も弱くなります。
原因
- 最大の原因は 長期にわたる喫煙 です。
- そのほか、まれではありますが、α1アンチトリプシン欠損症 が原因となることがあります。
- α1アンチトリプシン欠損症とは、肺胞壁を破壊する酵素(好中球エラスターゼ)の働きを抑えるα1アンチトリプシンが先天的に不足する疾患です。
- このため肺胞壁の破壊が進行しやすく、喫煙歴がなくても若年で肺気腫を発症することがあります。
- 結果として、気腫優位型COPDとして臨床的に扱われます。
- 日本では比較的まれな疾患です。
症状・身体所見
- 肺気腫優位型では、以下の所見が特徴的です。
- 口すぼめ呼吸とは、呼気時に口をすぼめてゆっくり息を吐く呼吸法です。
- 肺気腫では、勢いよく息を吐くと気道がつぶれやすく、肺内の空気が排出されにくくなります。
- 口をすぼめることで口腔内に軽い陽圧が生じ、気道の虚脱が防がれるため、呼気がしやすくなります。
検査所見
- 肺気腫優位型COPDでは、画像検査・呼吸機能検査・血液ガス分析を組み合わせて評価します。
| 項目 | 主な所見 |
|---|---|
| 胸部X線 | 肺野透過性亢進、肺の過膨張、横隔膜の平坦化 |
| 胸部CT | ブラ(気腫性嚢胞) ※肺胞壁の破壊により空洞形成 |
| 呼吸機能検査 | 1秒量・1秒率低下、残気量増加 |
| 肺拡散能 | 低下 |
| 肺コンプライアンス | 上昇 |
| 血液ガス | PaO₂↓、PaCO₂↑(進行例) |
治療
- 肺気腫では、一度破壊された肺胞を元に戻すことはできないため、治療は症状の軽減と進行抑制を目的に行われます。
👉 COPD の治療 を参照してください。
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▶︎ 肺気腫優位型COPD(気腫型)
▶︎ 慢性気管支炎優位型COPD(非気腫型)
慢性気管支炎優位型COPD(非気腫型)
概念
- 慢性気管支炎優位型COPDとは、
喀痰を伴う咳が毎日3か月以上持続し、これが2年以上続く
慢性気管支炎の病態が優位となるCOPDのタイプです。
病態
- 気道の慢性的な炎症により、
- その結果、気流閉塞が進行し、換気障害をきたします。
※ 肺胞破壊が主体の肺気腫優位型とは、病態の中心が異なります。

慢性気管支炎優位型COPDでは、
気道の慢性炎症を背景に、
粘液分泌の亢進と気管支壁の肥厚が並行して進行し、
不可逆的な気道狭窄をきたす。
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症状・身体所見
- 慢性気管支炎優位型COPDでは、以下の症状が特徴的です。
👉 チアノーゼやばち状指については、
【呼吸器疾患】主要症候と肺の聴診 を参照してください。
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