【呼吸器疾患】5択クイズで学ぶ!上気道感染症・肺炎・アレルギー性鼻炎・インフルエンザ

5択クイズ問題集
学生
学生

この前、友達が肺炎で入院したって聞いて…。
肺炎って、高齢者の病気だと思っていました。

講師<br>(管理人)
講師
(管理人)

肺炎は原因となる病原体によって、
かかりやすい人や症状が違うんです。
試験でもよく出題される疾患なので、
早速クイズで確認してみましょう!

🔰 この記事について

本記事は、「解いて覚える」をコンセプトにした 呼吸器疾患 各論① の5択クイズ記事です。
(※詳細な要点解説は別記事にしています)
診療情報管理士の認定試験(基礎・医学編)をベースに、医療系国家試験の出題範囲を中心に構成しています。

出題対象は以下のとおりです👇

  • 上気道感染症(副鼻腔炎・クループ)
  • インフルエンザ
  • 肺炎
  • アレルギー性鼻炎
    (診療情報管理士 基礎・医学編 8章 臨床医学各論Ⅴ に対応)

🩺 学習の進め方

この 呼吸器疾患 各論① シリーズは、
「5択クイズ編」と「要点解説編」 の2本立てになっています。

おすすめの使い方👇

  • まずはこのページの 5択クイズ に挑戦して理解度を確認
  • 間違えた部分や曖昧な部分を、要点解説記事 でしっかり整理
  • 最後にもう一度クイズを解いて、知識を確実に定着

👉 要点解説記事は以下のリンクからチェックしてください。

💡 学習のポイント

  • 最初にクイズに挑戦することで、「どこが出題ポイントなのか」が自然と見えてきます。
  • その後に要点解説を読むと、疾患の関連や違いが理解しやすくなります。
  • 理解を深めたあとにもう一度クイズに挑戦すれば、知識がしっかり定着します。
  • 本記事は、診療情報管理士だけでなく、理学療法士・作業療法士・看護師など
    幅広い医療系資格の勉強に対応しています。

📄 PDFダウンロード対応

印刷しての復習はもちろん、
講師の方が授業資料小テスト用としてもご利用いただけます。
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✏️ 5択クイズに挑戦!呼吸器疾患 各論① のポイントをチェック

👇 いきなり問題を解くのが不安な人は、以下の要点解説記事


問1:急性副鼻腔炎について、誤っている記述はどれか。

  1. 風邪に引き続いて発症することが多い。
  2. 起因菌として最も多いのは黄色ブドウ球菌である。
  3. 上顎洞に最も好発する。
  4. 膿性の鼻汁を認めることが多い。
  5. 単純X線で罹患洞の陰影増強を認める。
解答

 誤っている記述は、2 です。

解説
  1. 正しい。急性副鼻腔炎の多くは、風邪などの上気道感染に引き続いて発症します。
  2. 誤り。急性副鼻腔炎の起因菌として多いのは、肺炎球菌インフルエンザ菌モラクセラ・カタラーリスなどです。慢性化した場合には、黄色ブドウ球菌などが関与することもあります。
  3. 正しい。4つある副鼻腔のうち、上顎洞に最も好発します。
    これは、上顎洞の自然口が高い位置にあり、排膿が不十分になりやすいためです。
  4. 正しい。好中球を多く含む膿性で、ときに悪臭を伴う鼻汁がみられることが多いのが特徴です。
  5. 正しい。単純X線検査では、罹患している副鼻腔が白く写る(陰影が強くなる)などの陰影増強を認めます。これは、副鼻腔内に膿や分泌物が貯留するためです。

👉 急性副鼻腔炎 については、こちら で詳しく解説しています。

問2:呼吸器感染症について、正しい記述はどれか。

  1. クループでは、犬吠様咳嗽や呼気性喘鳴が特徴的である。
  2. クループの原因では、ジフテリア菌が最も多い。
  3. クループは、乳幼児に好発する。
  4. インフルエンザウイルスでは、C型が最も病原性が高い。
  5. インフルエンザでは、呼吸器症状から始まることが多い。
解答

 正しい記述は、 3 です。

解説
  1. 誤り。クループでは、犬吠様咳嗽吸気性喘鳴が特徴的です。
    呼気性喘鳴は気管支喘息など下気道の狭窄でみられる所見であり、鑑別のポイントとなります。
  2. 誤り。ジフテリア菌による真性クループは、予防接種(DPT混合ワクチンの普及により著しく減少しています。
    現在みられるクループの多くは、パラインフルエンザウイルスなどによる仮性クループです。
  3. 正しい。クループは、一般に生後6か月〜3歳頃の乳幼児に好発します。
  4. 誤り。ヒトに感染し、流行の原因となるインフルエンザウイルスは、A型およびB型です。
    C型は病原性が弱く、流行を起こすことはほとんどありません。
  5. 誤り。インフルエンザでは、悪寒高熱などの全身症状が急激に出現することが多く、
    必ずしも呼吸器症状から始まるわけではありません。

👉 クループ・インフルエンザ については、こちら で詳しく解説しています。

問3:肺炎について、誤っている記述はどれか。

  1. 一般的に、発症頻度は加齢により増加する。
  2. 市中型肺炎は、通常の社会生活を送っている人にみられる。
  3. 入院中に発生した肺炎は、全て院内型である。
  4. 医療・介護関連肺炎は、多くが誤嚥性肺炎である。
  5. 高齢者では、就寝中の不顕性誤嚥が肺炎の原因となることがある。
解答

 誤っている記述は、3 です。

解説
  1. 正しい。肺炎の発症頻度は加齢とともに増加し、高齢者では重症化死亡のリスクも高くなります。
  2. 正しい。市中型肺炎とは、医療機関や介護施設に常時関わっていない人に発症する肺炎を指します。
  3. 誤り。院内肺炎は、入院後48時間以降に発症した肺炎を指し、入院中に発生した肺炎すべてが院内肺炎に分類されるわけではありません。
  4. 正しい。医療・介護関連肺炎では、嚥下機能の低下を背景に誤嚥が発症に関与することが多いのが特徴です。
  5. 正しい。高齢者や脳卒中後の患者では、自覚のない誤嚥(不顕性誤嚥)が起こりやすく、就寝中にも肺炎の原因となることがあります。

👉 肺炎 については、こちら で詳しく解説しています。

問4:肺炎について、正しい記述はどれか。

  1. 緑膿菌は、市中型肺炎の代表的な起因菌である。
  2. 肺炎球菌肺炎では、錆色痰がみられる。
  3. ウイルス性肺炎では、白血球数が著明に増加する。
  4. 肺炎の治療は、起因菌が確定するまで原則として開始しない。
  5. 肺炎では、軽症でも原則入院治療となる。
解答

 正しい記述は、2 です。

解説
  1. 誤り。市中型肺炎の代表的な起因菌は肺炎球菌です。
    緑膿菌は、主に院内肺炎や医療・介護関連肺炎で問題となる起因菌です。
  2. 正しい。肺炎球菌肺炎では、特徴的な所見として錆色痰(さびいろたん)がみられることがあります。
  3. 誤り細菌性肺炎では白血球数が著明に増加することが多い一方、
    ウイルス性肺炎では白血球数は正常〜軽度上昇にとどまることが多いです。
  4. 誤り。起因菌の特定には時間を要するため、肺炎が疑われる場合には、確定前から経験的(エンピリック)に抗菌薬治療を開始します。
  5. 誤り。軽症例や脱水を伴わない中等症では外来治療が選択されます。
    脱水を伴う中等症以上では、原則として入院治療が行われます。

👉 肺炎 については、こちら で詳しく解説しています。

問5:院内肺炎の代表的病原体について、正しい記述はどれか。

  1. 肺炎球菌によるものが最も多い。
  2. MRSAには、メチシリンなどのβ−ラクタム系抗生物質が有効である。
  3. 多剤耐性菌は、健常者にも強い病原性を示す。
  4. 緑膿菌は、乾燥した環境で増殖する。
  5. 緑膿菌は、バイオフィルムを形成して難治性の持続性感染を引き起こす。
解答

 正しい記述は、5 です。

解説
  1. 誤り。院内肺炎の代表的な起因菌としては、MRSA緑膿菌などの多剤耐性菌が挙げられます。
    肺炎球菌は、市中型肺炎で最も多い起因菌です。
  2. 誤り。MRSAはメチシリン耐性黄色ブドウ球菌であり、メチシリンを含むβ-ラクタム系抗生物質が無効な多剤耐性菌です。
  3. 誤り。多剤耐性菌は、抗菌薬に耐性を示す菌であり、必ずしも病原性が強いわけではありません。
    免疫低下患者や長期入院患者などで日和見感染として問題となります。
  4. 誤り。緑膿菌は湿潤環境(水回り)を好む菌であり、乾燥した環境で増殖するわけではありません。
    人工呼吸器カテーテルなどの医療器具が感染源となることがあります。
  5. 正しい。緑膿菌はバイオフィルムという保護構造を形成し、抗菌薬が効きにくくなるため、難治性・持続性の感染を引き起こします。

👉 院内感染の代表的病原体 については、こちら で詳しく解説しています。

問6:細菌性肺炎(定型肺炎)について、誤っている記述はどれか。

  1. 肺炎球菌によるものが最も多い。
  2. 高熱と膿性痰による湿性咳嗽を呈することが多い。
  3. 高齢者では、典型的な症状が目立たないことがある。
  4. 胸部X線で、エアーブロンコグラムを認める。
  5. β-ラクタム系抗菌薬は、無効である。
解答

 誤っている記述は、 です。

解説
  1. 正しい。細菌性肺炎(定型肺炎)の起因菌としては、肺炎球菌が最も多いとされています。
  2. 正しい。定型肺炎では、高熱膿性痰を伴う湿性咳嗽など、急性の炎症症状がみられることが多いのが特徴です。
  3. 正しい。高齢者では、発熱や咳嗽などの典型的な呼吸器症状が目立たないことがあり、全身倦怠感や食欲低下のみで発症する場合もあります。
  4. 正しい。定型肺炎では、肺胞内に滲出液が貯留するため、胸部X線でエアーブロンコグラムを認めることがあります。
  5. 誤り。定型肺炎の起因菌は細菌であり、β-ラクタム系抗菌薬は有効です。
    β-ラクタム系抗菌薬が無効なのは、マイコプラズマ肺炎などの非定型肺炎です。

👉 肺炎 については、こちら で詳しく解説しています。

問7:非定型肺炎について、正しい記述はどれか。

  1. マイコプラズマ肺炎は、高齢者に好発する。
  2. マイコプラズマ肺炎では、激しく頑固な乾性咳嗽が特徴的である。
  3. マイコプラズマ肺炎には、β−ラクタム系抗生物質が有効である。
  4. クラミジア肺炎では、白血球が著明に増加する。
  5. クラミジア肺炎は、ヒトからヒトに伝播することはない。
解答

 正しい記述は、2 です。

解説
  1. 誤り。マイコプラズマ肺炎は、健常な学童期〜若年成人に多く発症します。
  2. 正しい。マイコプラズマ肺炎では、激しく頑固な乾性咳嗽が特徴的です。
    これは、膿性痰を伴う湿性咳嗽を呈しやすい定型肺炎との重要な鑑別点です。
    なお、経過中に湿性咳嗽へ移行することもあります。
  3. 誤り。マイコプラズマは細胞壁をもたないため、細胞壁合成を阻害するβ-ラクタム系抗生物質は無効です。
  4. 誤り。クラミジア肺炎やマイコプラズマ肺炎などの非定型肺炎では、
    白血球数は正常〜軽度上昇にとどまることが多く、著明な増加はみられません。
  5. 誤り。クラミジア肺炎の原因菌のうち、クラミジア・ニューモニエヒトからヒトへ伝播します。
    一方、クラミジア・シッタシによるオウム病では、鳥からの感染が主体です。

👉 肺炎 については、こちら で詳しく解説しています。

問8:肺真菌症について、誤っている記述はどれか。

  1. 肺アスペルギルス症は、肺真菌症で最も多い。
  2. 肺クリプトコッカス症は、ハトの糞が感染源となる。
  3. 肺ムーコル症は、発症すると急速に進行し、予後不良となる。
  4. 肺カンジダ症では、播種性感染により脳髄膜炎を起こすことが多い。
  5. ニューモシスチス肺炎は、AIDSに高頻度に合併する。
解答

 誤っている記述は、4 です。

解説
  1. 正しい。肺真菌症の中では、肺アスペルギルス症が最も頻度が高いとされています。
  2. 正しい。肺クリプトコッカス症は、ハトの糞などに含まれる真菌を吸入することで感染します。
  3. 正しい。肺ムーコル症は、免疫低下患者や糖尿病患者に発症しやすく、
    発症すると急速に進行して予後不良となる重篤な真菌症です。
  4. 誤り。播種性感染により脳髄膜炎を高頻度に合併するのは、肺クリプトコッカス症です。
    肺カンジダ症では、血流感染を起こすことはありますが、脳髄膜炎は典型的ではありません
  5. 正しい。ニューモシスチス肺炎は、AIDSなどの免疫不全患者に高頻度に合併する代表的な日和見感染症です。

👉 肺真菌症 については、こちら で詳しく解説しています。

問9:アレルギー性鼻炎について、正しい記述はどれか。

  1. 鼻粘膜に生じるⅣ型アレルギーにより発症する。
  2. 季節性アレルギー鼻炎は、花粉症とよばれる。
  3. 悪臭を伴う膿性の鼻汁がみられる。
  4. 好酸球増加やIgE増加の所見からアレルゲンを特定する。
  5. 対症療法として、減感作療法が行われる。
解答

 正しい記述は、2 です。

解説
  1. 誤り。アレルギー性鼻炎は、鼻粘膜に生じるⅠ型アレルギー反応によって発症します。
  2. 正しい。アレルギー性鼻炎には、通年性季節性のものがあり、
    季節性アレルギー性鼻炎花粉症とよばれます。
  3. 誤り。アレルギー性鼻炎では、水様性の鼻汁が特徴的です。
    そのほか、くしゃみ・鼻閉が三徴としてみられます。
  4. 誤り。好酸球増加やIgE増加は、Ⅰ型アレルギーに特徴的な所見ですが、
    これらの所見のみから原因アレルゲンを特定することはできません
    アレルゲンの特定には、抗原特異的IgEの測定やプリックテストが行われます。
  5. 誤り。減感作療法(アレルゲン免疫療法)は、対症療法ではなく、原因にアプローチする治療法です。
    対症療法としては、抗ヒスタミン薬やステロイド点鼻薬などが用いられます。

👉 アレルギー性鼻炎 については、こちら で詳しく解説しています。

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