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👉【呼吸器疾患】5択クイズで学ぶ!(準備中)
🔰 この記事について
- 本記事は、胸水 についての要点解説記事です(※クイズは別記事)。
- 基礎から整理して学びたい方は、この要点解説から読み進めてください。
🖊️ この記事で学べる内容
以下の内容について、特徴や違いのポイントをまとめています。
🩺 学習の進め方
この 胸膜・胸腔疾患 シリーズは、
「5択クイズ編」と「要点解説編」 の2本立てになっています。
おすすめの使い方👇
- 最初に 5択クイズ(準備中) に挑戦して理解度チェック
- できなかった部分を、要点解説記事(本記事) でしっかり整理
- 最後にもう一度クイズを解いて、知識を定着
💡 学習のポイント
🔍 出題ポイントのまとめ|胸水の生理・病態・分類
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▶ 胸膜・胸腔の構造と生理的胸水の基礎
▶︎ 胸水とは
▶︎ 胸水の性状
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胸膜・胸腔の構造と生理的胸水の基礎
- 胸膜は、肺の表面と胸壁を覆う二重構造の膜です。
- 肺の外側を直接覆っている膜を臓側胸膜、胸壁の内側を覆っている膜を壁側胸膜といいます。
- この壁側胸膜と臓側胸膜の間を胸腔(胸膜腔)と呼び、通常はごく少量の胸水(生理的胸水)が存在しています。
- 主に壁側胸膜の毛細血管から産生され、壁側胸膜のリンパ管を通じて吸収されています。
- 生理的胸水は、呼吸に伴って肺が膨らんだり縮んだりする際に、胸膜同士の摩擦を減らし、肺の動きを滑らかにする役割を担っています。
- しかし、何らかの原因で胸水が過剰に貯留すると、病的な「胸水」として問題になります。

肺の表面を覆う臓側胸膜と、胸壁の内側を覆う壁側胸膜の間には、
胸腔(胸膜腔)が存在する。
胸腔内には、呼吸運動を滑らかにするための
少量の胸水(生理的胸水)が存在する。
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(管理人)
一般的に「胸水」といった場合は、
病的な「胸水(貯留)」を指します。
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▶ 胸膜・胸腔の構造と生理的胸水の基礎
▶︎ 胸水とは
▶︎ 胸水の性状
胸水とは
概念・病態
- 胸水とは、胸腔(胸膜腔)内に液体が異常に貯留した状態をいいます。
- 通常、胸腔内にはごく少量の生理的胸水が存在していますが、何らかの原因によって胸水の産生が吸収を上回ると、胸水が貯留します。
- 胸水が貯留すると、肺が外側から圧迫され肺の拡張が制限されるため、拘束性換気障害を呈し、呼吸器症状を引き起こします。
👉 拘束性換気障害については、肺間質疾患② を参照してください。

胸腔(胸膜腔)内に胸水が貯留すると、
肺が外側から圧迫されて十分に拡張できなくなる。
その結果、肺容量が減少し、拘束性換気障害を来す。
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主な要因
- 胸水の貯留は、以下のような要因によって起こります。
- これらの変化により、胸腔内への液体の移動が増加し、胸水が貯留します。
血管透過性
- 毛細血管拡張や血管内皮細胞の障害により、蛋白や細胞などの大きな成分が血管外へ移動(滲出)しやすくなる状態をいいます。
- 主に炎症時に亢進し、滲出液性胸水の原因となります。
静水圧
- 毛細血管内の水分が、血管外へ押し出される圧力をいいます。
- 血圧が上昇すると、毛細血管内の静水圧も上昇し、血管内の水分が血管外へ移動しやすくなります。
- その結果、漏出液性胸水が生じます。
膠質浸透圧
- 血液中のタンパク質(主にアルブミン)が、水分を血管内に引き留めようとする力をいいます。
- 血液中のタンパク質量が減少すると、膠質浸透圧が低下し、水分が血管外へ移動しやすくなります。
- これも漏出液性胸水の原因となります。
種類(概要)
- 胸水は、その性状によって大きく滲出液と漏出液に分類されます。
👉 それぞれの違いについては、次の項目で詳しく解説します。
主な症状
- 胸水の量や進行速度によって症状は異なりますが、代表的な症状には以下があります。
検査
- 胸水が疑われる場合には、胸部X線検査や胸部CTなどの画像検査により、胸水の存在を確認します。
- その後、必要に応じて胸腔穿刺を行い、胸水の性状を調べることで原因の推定を行います。
- 胸腔穿刺とは、胸壁から針を刺して胸腔(胸膜腔)内の胸水を採取または排液する手技です。
- 胸水の性状を調べる目的(診断)や、胸水貯留による呼吸苦を改善する目的(治療)で行われます。
治療
- 胸水の治療は、原因疾患の治療が基本となります。
- 必要に応じて、胸水による呼吸障害を改善するために、胸腔穿刺による排液や胸腔ドレナージが行われることがあります。
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▶ 胸膜・胸腔の構造と生理的胸水の基礎
▶︎ 胸水とは
▶︎ 胸水の性状
胸水の性状
- 胸水は、その性状によって大きく滲出液 と 漏出液 に分類されます。

(管理人)
胸水がどのような仕組みで生じたのかを理解し、
原因疾患を推定するために重要な分類です。
滲出液
- 滲出液は、炎症や腫瘍などによる局所病変が原因で生じる胸水です。
- 炎症が起こると、毛細血管の血管透過性が亢進し、本来は血管内にとどまっているはずの蛋白や細胞成分を含む液体が血管外へ漏れ出します。

炎症刺激により血管が拡張し、血管内皮細胞間の結合が
ゆるむことで血管透過性が亢進する。
その結果、蛋白成分や白血球などが血管外へ浸潤・遊走し、
滲出液が形成される。
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- その結果、滲出液は
滲出性胸水がみられる代表的な疾患
👉 膿胸や肺膿瘍については、膿胸と肺膿瘍の違い を参照してください。
漏出液
- 漏出液は、全身性の循環動態の異常によって生じる胸水です。
- 毛細血管内の静水圧が上昇したり、血液中の蛋白(主にアルブミン)が減少して膠質浸透圧が低下すると、血管内の水分が血管外へ移動しやすくなります。

心不全などによる毛細血管内の静水圧上昇や、
肝硬変・ネフローゼ症候群などによる血漿タンパク減少
に伴う膠質浸透圧低下により、血管内の水分が血管外へ移動し、
漏出性胸水が形成される。
この場合、血管構造は保たれており、主に水分主体の胸水が貯留する。
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- この場合、血管の構造自体は保たれているため、
漏出液は
漏出性胸水がみられる代表的な疾患
👉 心不全については、心不全と肺塞栓症・肺性心・肺高血圧症 を参照してください。
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▶ 胸膜・胸腔の構造と生理的胸水の基礎
▶︎ 胸水とは
▶︎ 胸水の性状
📝 チェックリストで重要ポイントを一気に確認!
□胸膜の構造:壁側胸膜(外)と臓側胸膜(内)の二重構造
□胸腔(胸膜腔):壁側胸膜と臓側胸膜の間
□生理的胸水:胸腔内にごく少量が存在
□胸水の役割:胸膜同士の摩擦を減らす
□概念:胸腔(胸膜腔)内に胸水が異常に貯留した状態
□原因:胸水の産生が吸収を上回る
□病態:肺が外側から圧迫され、拘束性換気障害をきたす
□症状:呼吸困難、咳嗽、胸痛など
□診断:画像検査(X線、CT)、胸腔穿刺
□治療:原因疾患の治療が基本、胸腔穿刺やドレナージによる排液
滲出液(滲出性胸水)
□原因:局所性の病変(炎症や腫瘍)
□病態:炎症刺激により、血管透過性が亢進する
□特徴:細胞・蛋白成分が多く、比重が高い
□代表疾患:肺炎、悪性腫瘍、結核、ウイルス感染症など
漏出液(漏出性胸水)
□原因:全身性の循環動態の異常
□病態:静水圧の上昇または膠質浸透圧の低下
□特徴:細胞・蛋白成分が少なく、比重が低い
□代表疾患:心不全、肝硬変、ネフローゼ症候群
※ 記事作成には正確を期しておりますが、内容に誤りや改善点がございましたら、お知らせいただけますと幸いです。
今後の教材作成の参考にさせていただきます。
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▶ 胸膜・胸腔の構造と生理的胸水の基礎
▶︎ 胸水とは
▶︎ 胸水の性状
💯 胸水 の理解度をクイズでチェック!
👇 以下の記事より、5択クイズで理解度を確認できます。
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