感染症　総合問題【一問一答30問】

妊婦が初感染した場合に胎盤を介して胎児へ伝播して、先天性トキソプラズマ症を引き起こすことがあります。流産・死産となったり、先天性障害（脳内石灰化、水頭症、網脈絡膜炎など）を引き起こすリスクがあるため、妊娠中の初感染には注意が必要です。

ハンセン病の病原体は、抗酸菌であるらい菌です。

回帰熱は、シラミやダニに媒介されるスピロヘータ感染症です。コガタアカイエカは、日本脳炎ウイルスを媒介する蚊の一種です。

ウイストナイル熱は、ウエストナイルウイルスによるウイルス感染症です。

麻疹では不顕性感染はほとんどなく、感染したら90％以上の人が発症します。

A型肝炎の多くは一過性で、慢性化することはありません。

アスペルギルス症は空気中に浮遊するアスペルギルス属（糸状菌）を吸入して感染します。動物由来ではなく土壌・落ち葉などの環境由来のため、「人畜共通感染症」ではありません。

非結核性抗酸菌症のほとんど（約8割）が、MAC（Mycobacterium avium-intracellulare complex）によるものです。

「おたふくかぜ」は、流行性耳下腺炎の俗称です。

レジオネラ症は、エアコンや加湿器などの冷却水で増殖し、散布されたレジオネラ菌を吸引することで感染しますが、ヒトからヒトに感染することはありません。

予防接種には、破傷風毒素を無毒化したトキソイドが用いられます。

HIVは、血液感染、性感染、母子感染します。

パラチフスは、パラチフス菌による細菌感染症です。

多くは不顕性感染ですが、発症した場合の致命率は20〜40％で、生存しても45〜70％に精神障害などの後遺症が残ります。

メトロニダゾールは古くから抗原虫薬として使用されてきました。トリコモナス症の治療などに用いられます。

クリプトコッカスはハトの糞などで汚染された土壌から吸入感染する酵母様真菌で、口腔や膣に常在する菌ではありません。常在菌として口腔や膣に存在する真菌にはカンジダがあります。

結核に感染していれば、ツベルクリン反応は陽性となります。

ウェルシュ菌は、クロストリジウム属の菌でグラム陽性嫌気性有芽胞桿菌です。

住血吸虫は淡水に生息する巻貝が中間宿主となり、その水中を泳ぐセルカリアという幼虫が皮膚を貫通して感染します。一方、ハマダラ蚊はマラリア原虫を媒介します。

麻疹は、5類感染症です。

猩紅熱などの溶連菌感染症の好発年齢は、3歳〜10歳（幼児〜学童）です。

コレラの病原体であるコレラ菌は、グラム陰性桿菌です。

肝吸虫は、淡水魚（コイやフナなど）の生食によって感染し、胆管内に寄生することで胆管炎や胆石形成、慢性化すると胆道癌のリスクを増加させます。門脈系で産卵し、虫卵による血管閉塞を起こすのは、住血吸虫です。

結核の予防接種として、BCG（ウシ型弱毒結核菌）が用いられています（定期接種）。

1956年以降、日本国内での狂犬病の発症はなく、その後は数件の輸入感染症としての報告があるのみです。

C型肝炎は、主に血液感染します。覚醒剤など注射器の回し打ちや消毒が十分でないピアスの穴あけなどもリスクとなります。

現在、国内で承認されているC型肝炎ワクチン、E型肝炎ワクチンはありません。

最も劇症化しやすいのは、B型肝炎です。

アスペルギルスは環境中に広く存在する糸状菌であり、肺アスペルギローマや侵襲性肺アスペルギルス症などを起こすことがあります。皮膚糸状菌は白癬の原因となる真菌で、爪の変形（爪白癬）などを引き起こします。

水痘は空気感染の他、飛沫感染、接触感染もあります。感染力が非常に強く、小児に好発します。