一問一答でしっかり復習!感染症② 4章 感染症 X Facebook はてブ Pocket LINE コピー 2025.01.092025.01.11 食中毒、結核・ハンセン病・非結核性抗酸菌症 から一問一答形式で正誤問題を40問出題しています。 簡単な解説をつけていますが、詳細な解説や各疾患の要点は、食中毒、結核・ハンセン病・非結核性抗酸菌症 の各ページを参照してください。 感染症 一問一答② 1 / 40 1. 結核菌は、肺のみに感染し、他臓器には病変はみられない。 True False 結核菌のほとんど(約8割)は肺に感染しますが、腸に感染する腸結核や血行性に全身に広がる粟粒結核などもあります。 結核菌のほとんど(約8割)は肺に感染しますが、腸に感染する腸結核や血行性に全身に広がる粟粒結核などもあります。 2 / 40 2. 非結核性抗酸菌症は結核同様、隔離入院させる。 True False 人から人への感染性はないので、外来治療が可能です。 人から人への感染性はないので、外来治療が可能です。 3 / 40 3. 結核菌が肺内にとどまるものを、粟粒結核という。 True False 結核菌が血液中に入り、血流にのって全身に広がるものを粟粒結核といいます。 結核菌が血液中に入り、血流にのって全身に広がるものを粟粒結核といいます。 4 / 40 4. コレラでは、高熱や腹痛を伴う血性下痢が特徴的である。 True False コレラでは、発熱や腹痛を伴いません。また、血性下痢ではなく米のとぎ汁様下痢が特徴的です。 コレラでは、発熱や腹痛を伴いません。また、血性下痢ではなく米のとぎ汁様下痢が特徴的です。 5 / 40 5. 結核菌は、生体内で肉芽腫を形成する。 True False 6 / 40 6. ボツリヌス症は、食品の真空保存で予防できる。 True False ボツリヌス症の原因菌であるボツリヌス菌は嫌気性菌であるため、むしろ真空保存されている食品が原因となります。 ボツリヌス症の原因菌であるボツリヌス菌は嫌気性菌であるため、むしろ真空保存されている食品が原因となります。 7 / 40 7. 結核には、予防ワクチンがない。 True False 結核の予防接種として、BCG(ウシ型弱毒結核菌)が用いられています(定期接種)。 結核の予防接種として、BCG(ウシ型弱毒結核菌)が用いられています(定期接種)。 8 / 40 8. 細菌性赤痢では、米のとぎ汁様下痢が特徴的である。 True False 細菌性赤痢では、しぶり腹や膿粘血便などが特徴的な症状です。米のとぎ汁様下痢はコレラでみられます。 細菌性赤痢では、しぶり腹や膿粘血便などが特徴的な症状です。米のとぎ汁様下痢はコレラでみられます。 9 / 40 9. 腸チフス・パラチフスは、人畜共通感染症である。 True False 腸チフス・パラチフスは、ヒトだけの病気です。 腸チフス・パラチフスは、ヒトだけの病気です。 10 / 40 10. コレラの病原体は、グラム陽性球菌である。 True False コレラの病原体であるコレラ菌は、グラム陰性桿菌です。 コレラの病原体であるコレラ菌は、グラム陰性桿菌です。 11 / 40 11. ハンセン病は、らい予防法で規制されている。 True False かつてはハンセン病に関する法律(らい予防法)がありましたが、現在ではこの法律は廃止されています。 かつてはハンセン病に関する法律(らい予防法)がありましたが、現在ではこの法律は廃止されています。 12 / 40 12. ハンセン病の病型分類や予後の判定には、ツベルクリン反応が用いられる。 True False ツベルクリン反応は結核の検査です。ハンセン病の病型分類などに用いられる検査としてレプロミン反応(光田反応)というものがあります(現在では行われません)。 ツベルクリン反応は結核の検査です。ハンセン病の病型分類などに用いられる検査としてレプロミン反応(光田反応)というものがあります(現在では行われません)。 13 / 40 13. 非結核性抗酸菌症は伝染性が強く、進行が速い傾向がある。 True False 結核と異なり、人から人には感染せず(伝染性はない)、進行も非常に遅い(数年〜数十年単位)です。 結核と異なり、人から人には感染せず(伝染性はない)、進行も非常に遅い(数年〜数十年単位)です。 14 / 40 14. 非結核性抗酸菌症の中葉舌区型は、中高年女性に好発する。 True False 非結核性抗酸菌症のうち、右肺の中葉や左肺の舌区(右肺の中葉に相当する左肺の上葉の一部)に生じる型は、基礎疾患のない中高年女性に多く、近年増加しています。 非結核性抗酸菌症のうち、右肺の中葉や左肺の舌区(右肺の中葉に相当する左肺の上葉の一部)に生じる型は、基礎疾患のない中高年女性に多く、近年増加しています。 15 / 40 15. コレラでは、テネスムスがみられる。 True False テネスムス(しぶり腹)は、細菌性赤痢でみられます。 テネスムス(しぶり腹)は、細菌性赤痢でみられます。 16 / 40 16. ウェルシュ菌は、好気性菌である。 True False ウェルシュ菌は、クロストリジウム属の菌でグラム陽性嫌気性有芽胞桿菌です。 ウェルシュ菌は、クロストリジウム属の菌でグラム陽性嫌気性有芽胞桿菌です。 17 / 40 17. 結核は、感染症法では3類感染症に分類される。 True False 結核は、感染症法で2類感染症に分類されています。 結核は、感染症法で2類感染症に分類されています。 18 / 40 18. 腸チフス・パラチフスでは、比較的徐脈、脾腫、バラ疹が三大特徴である。 True False 比較的徐脈、(肝)脾腫、バラ疹は、チフスの3徴といわれます。 比較的徐脈、(肝)脾腫、バラ疹は、チフスの3徴といわれます。 19 / 40 19. アメーバ症は、真菌感染症である。 True False アメーバ症は真菌ではなく、原虫の一種である赤痢アメーバによる感染症です。 アメーバ症は真菌ではなく、原虫の一種である赤痢アメーバによる感染症です。 20 / 40 20. 肺結核の病変は、肺尖部に好発する。 True False 結核菌は、偏性好気性菌(酸素がないと増殖できない菌)であるため、酸素濃度の高い肺尖部で増殖しやすいという特徴があります。 結核菌は、偏性好気性菌(酸素がないと増殖できない菌)であるため、酸素濃度の高い肺尖部で増殖しやすいという特徴があります。 21 / 40 21. 腸チフス・パラチフスは、病原体に汚染された食品の摂取後、24 時間以内に発症する。 True False 腸チフス・パラチフスの潜伏期は比較的長く、7〜14日です。 腸チフス・パラチフスの潜伏期は比較的長く、7〜14日です。 22 / 40 22. ハンセン病は、抗酸菌感染症である。 True False ハンセン病の病原体は、抗酸菌であるらい菌です。 ハンセン病の病原体は、抗酸菌であるらい菌です。 23 / 40 23. ハンセン病では、主に、皮膚、粘膜、中枢神経が侵される。 True False ハンセン病で侵されるのは、主に、皮膚、粘膜、末梢神経です。 ハンセン病で侵されるのは、主に、皮膚、粘膜、末梢神経です。 24 / 40 24. 肺結核の特徴的な胸部X線所見として、スリガラス陰影がある。 True False 肺結核の特徴的なX線所見は、空洞病変です。 肺結核の特徴的なX線所見は、空洞病変です。 25 / 40 25. 細菌性赤痢は、輸入感染症である。 True False 26 / 40 26. ノロウイルスによる食中毒は、産生毒素エンテロトキシンにより起こる。 True False エンテロトキシンは細菌が産生する腸管毒素の総称であり、ノロウイルスは産生しません。 エンテロトキシンは細菌が産生する腸管毒素の総称であり、ノロウイルスは産生しません。 27 / 40 27. 腸結核では、縦走潰瘍がみられる。 True False 腸結核では、縦走潰瘍ではなく、輪状潰瘍がみられます。縦走潰瘍は消化管の長軸方向に走行する潰瘍で、クローン病でみられる特徴的な内視鏡所見です。 腸結核では、縦走潰瘍ではなく、輪状潰瘍がみられます。縦走潰瘍は消化管の長軸方向に走行する潰瘍で、クローン病でみられる特徴的な内視鏡所見です。 28 / 40 28. ハンセン病は、伝染性が高く、致命率が高い疾患である。 True False ハンセン病は伝染性は高くなく、致命率も低い疾患です。 ハンセン病は伝染性は高くなく、致命率も低い疾患です。 29 / 40 29. 非結核性抗酸菌症では、ほとんどが消化器症状を呈する。 True False 非結核性抗酸菌症では、主に咳や痰などの呼吸器症状がみられます。 非結核性抗酸菌症では、主に咳や痰などの呼吸器症状がみられます。 30 / 40 30. 結核に感染すると、ツベルクリン反応が陰性となる。 True False 結核に感染していれば、ツベルクリン反応は陽性となります。 結核に感染していれば、ツベルクリン反応は陽性となります。 31 / 40 31. 結核菌に感染した場合は、必ず発症する。 True False 感染後すぐに発症する一次結核は少なく、不顕性感染となって免疫低下時に発症する二次結核がほとんどです。 感染後すぐに発症する一次結核は少なく、不顕性感染となって免疫低下時に発症する二次結核がほとんどです。 32 / 40 32. 結核の治療として、放射線療法が有効である。 True False 結核の治療は、耐性菌の出現を防ぐため抗結核薬の多剤併用が基本です。 結核の治療は、耐性菌の出現を防ぐため抗結核薬の多剤併用が基本です。 33 / 40 33. カンピロバクターは、毒素型食中毒を起こす。 True False カンピロバクターは、感染型食中毒を起こします。 カンピロバクターは、感染型食中毒を起こします。 34 / 40 34. サルモネラ属菌は、感染型食中毒を起こす。 True False 35 / 40 35. 潜在性結核感染症では、隔離入院の必要はない。 True False 潜在性結核感染症では、体内の結核菌の活動性は失われており、感染性もないため隔離入院の必要はありません。 潜在性結核感染症では、体内の結核菌の活動性は失われており、感染性もないため隔離入院の必要はありません。 36 / 40 36. カンピロバクターは、不完全な加工がされた缶詰、瓶詰めなどの保存食で増殖することが多い。 True False 不完全な加工がされた缶詰、瓶詰めなどの保存食で増殖しやすいのは、嫌気性菌であるボツリヌス菌などです。 不完全な加工がされた缶詰、瓶詰めなどの保存食で増殖しやすいのは、嫌気性菌であるボツリヌス菌などです。 37 / 40 37. 結核は、再発することはない。 True False 結核は、治療終了後でも免疫低下により再発することがあります。 結核は、治療終了後でも免疫低下により再発することがあります。 38 / 40 38. 結核の検査に、グラム染色がある。 True False 結核菌はグラム染色で染まりにくいため、グラム染色ではなく、抗酸菌の染色法であるチール・ネールゼン染色法が用いられます。 結核菌はグラム染色で染まりにくいため、グラム染色ではなく、抗酸菌の染色法であるチール・ネールゼン染色法が用いられます。 39 / 40 39. 非結核性抗酸菌症の約3割が、MACによるものである。 True False 非結核性抗酸菌症のほとんど(約8割)が、MAC(Mycobacterium avium-intracellulare complex)によるものです。 非結核性抗酸菌症のほとんど(約8割)が、MAC(Mycobacterium avium-intracellulare complex)によるものです。 40 / 40 40. 腸結核は、直腸に好発する。 True False 腸結核の好発部位は、回盲部(回腸末端〜盲腸)です。 腸結核の好発部位は、回盲部(回腸末端〜盲腸)です。 あなたのスコアは平均スコアは 82% 0% クイズを再開する
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